四方八方、海に囲まれた隠岐の島へ嫁に来たIターン子さん。
島独特の風習がある中で暮らすIターン子さんの様子をのぞいてみましょう。
海の幸のおすそわけ
田舎には農家でなくても各家庭に畑があり、家で食べる野菜をつくります。夏はトマトやキュウリ、冬は大根や白菜などが山のようにできるので「おすそわけ」としてご近所さんに配ります。
野菜もさることながら、ここは海の幸が豊富にとれる隠岐の島。嫁に来て一番ビックリしたおすそわけは、なんと大きなビニール袋いっぱいに詰め込まれた〝カニ〟でした! 袋から一匹、二匹…と数えながらカニを取り出していくと、なんと十匹も入っていたのです! カニを持ってきてくれた近所のおっつぁん曰く「冬の寒い時期ならお風呂が冷蔵庫みたいに冷えちょ~だら。お風呂場に置いておけば、冷蔵庫に入らなくてもしばらく何とかなるど」と言うのです。
ちなみに、ワカメ、サザエ、ナマコ、イカといった海産物は隠岐定番おすそわけ。海の恵みと隠岐の皆さんに感謝の日々です。