松江市鹿島町で農事組合法人を立ち上げ、農業や加工品を手がける「みのりの里 講武」のスタッフの皆さんと、布野祐樹さん。

将来の夢を見据えながら
農業と福祉の連携した農園で一歩一歩前進!

 大阪市からIターンしてきた後藤幸治さんは、妻・礼子さんの実家が出雲で茶舗を営んでいることから、ゆくゆくはお茶づくりに携われないか考えていた。

 そこで、ふるさと島根定住財団の「くらしまねっと」に登録。まず安定した仕事につくことが先決と思い、広く職を探していたところ「あおぞら福祉会」を紹介された。そこは農福連携事業の一環としてお茶の栽培をしており、仕事とお茶づくりという自分の考えにも合ったことから、介護業界に飛び込んだ。

 産業体験では最初の9カ月、認知症高齢者のデイサービス・グループホームでの体験。役割は介護のほか、レクリエーションを担当。高齢者を楽しませる企画を考えた。「介護の仕事も人を楽しませることもはじめての経験だったので、最初は慣れませんでしたが〝自分も楽しめばいい!〟と考え方を変えたことで、次第におもしろくなっていきました」と後藤さんは話す。

 後半の2カ月は生活介護事業所「ののはな」での体験。産業体験後に農福連携事業で、障がいのある方たちと一緒に働くため、コミュニケーション力を身につけようと努めた。

 現在はあおぞら福祉会の「尺の内農園」で、お茶とブドウの栽培を始めたところだ。将来の夢を見据えながら、一歩一歩前進している。

農作業の合間、農園で働くみなさんと憩う後藤さん。

住んでよかった!

環境が良くストレスフリー

自然が豊かでホタルが舞い、星空がキレイ。騒音もなく家の周りは静かでストレスが少ないです。

のんびりした田舎タイム

日常的にセカセカすることもなく何事ものんびり。交通渋滞もありません。食もおいしく、人間らしい健康的な生活を送っています。

Profile

後藤 幸治さん

大阪府生まれ、京都府育ち。大阪の大学を卒業後、古着屋を15年経営する。その後、運送会社で勤めた後、妻の実家がある島根へ移住。現在、雲南市で暮らしながら農福連携事業に携わっている。

UIターンしまね

産業体験事業

島根県外にお住まいの方が、島根県にUIターンして農林漁業や伝統工芸、介護などを受入先のもとで長期間体験する場合に活用できる事業です。体験期間中は、滞在に必要な経費の一部を助成します。島根県で農林漁業等にチャレンジしてみたいとお考えの方は、お気軽にふるさと島根定住財団にご相談ください!

対象

①島根県外在住のUIターン希望者
②県内で地域おこし協力隊として活動し終了後も県内に在住する者
 (活動終了後1年未満)
③県外から県内の大学等に進学し卒業後も県内に在住する者
  (卒業後1年未満)

助成期間

3ヵ月以上1年以内 ※伝統工芸は2年

体験内容

農業・林業・漁業・伝統工芸・介護

●体験者助成

120,000円/月

※県内に居住している父母又は祖父母と同居の場合、
二親等以内の親族が受入先となり体験を行う場合

60,000円/月

※伝統工芸の2年目

60,000円/月

●親子連れ助成

30,000円/月(1世帯あたり)

●介護を体験する場合、介護職員初任者研修養成
講座受講にかかる経費を助成(上限72,000円)

くらしまねっと 産業体験ページへ

しまねUIターン情報誌 BeanS vol.62