東西に長く、離島もある島根県は医療も地域色満載!過疎地域には総合病院がないけれど、ドクターヘリがビューンと飛んできます。病院の大小にかかわらず、地域一丸となった医療が魅力。その中でも「え⁉」と驚く医療情報を紹介します。
ドクターヘリ出動!
離島や中山間地域で重症患者が発生した場合、
ドクターヘリで医師や看護師が現地に到着!
基地病院は出雲市(島根県立中央病院)で、離島もふくめ県内全域をカバー。最大40分!
100歳以上の高齢者全国1位(※1)
島根県の人口10万人あたりの100歳以上の人数が島根県は97.54人の全国1位!
80歳は、元気に農作業ができる感覚。
病院に行くと、お年寄りばかりの長蛇の列が見られます。
(※1)平成29年百歳以上高齢者等について〈厚生労働省調べ〉
休日も安心。在宅当番医制度!
当番医院を決めて休日(日曜・祝日・年末年始)に救急患者の対応をする制度。ネットで日曜・祝日の診療当番を確認することができます。
一般診療所の数が全国2位(※2)
一般診療所の多さが10万人あたり104件で全国2位です。
眼科などの「医院」はたくさんあります! 一方、総合病院や大学病院は隣町まで行かないとないことも…。(※2)統計でみる都道府県のすがた2018<総務省調べ>
生まれた病院だいたい一緒
幼稚園や小学校で感動の再会?
例えば、大田市で出産するなら大田市立病院、江津市は済生会江津総合病院など、出産する病院が限られている。同時期に出産した入院中の母親同士が仲良くなり、赤ちゃんの頃に会っているケースも多く、幼稚園や小学校で再会することも!
離島の病院は各科ローテーション制
西ノ島町には隠岐島前病院があり、各科のお医者さんがローテーションで月に数回来てくれる。産婦人科医は月に2回の来島のため、検診はそのタイミングに。しかし島前病院では出産はできないため、島外の病院で産むか、自宅で産むか…!?
病院で夏祭り?
総合病院では、夏祭りを開催!石見神楽等のステージ演目、たこやき、焼き鳥、アイスクリーム、ジュース等の販売があり、お医者さんやナース体験などもできる。
島根県の医療費が全国平均より高い!というデータがでました。
本当に「高い!」だけなのでしょうか?
医療費について、いろいろな角度から調査しました!
Data1
1人あたりの国民医療費
(全国平均 年間332.0千円)
1位 高知県 440.2千円
2位 長崎県 410.2千円
...
11位 島根県 375.4千円
( 平成28年 厚生労働省 国民医療費の概要 )
国民医療費とは1年間に病気やケガの治療で医療機関に支払われた費用のこと(健康診断、予防接種、正常な出産等は含まない)。
Data2
島根県の子どもの医療費助成
● 0歳~中学校3年生 自己負担額0円
安来市・雲南市・飯南町・川本町・美郷町・邑南町・津和野町・西ノ島町
●0歳~高校卒業まで 自己負担額0円
吉賀町
総評
高齢化が進む島根県の1人あたりの国民医療費は全国平均と比較しても高い傾向に。しかし、各市町村に子どもの医療費助成があり、高校生まで無料のところも。また奥出雲町では交通手段を持たない70歳以上の高齢者のために、バスやタクシーの利用券(1万円/年)を配布したり、雲南市では看護師が病気や障害のある人の家に訪問し、体調管理を行う訪問看護ステーションがあります。他にも「医療費」のデータでは見えない、地域に特化したサービスがたくさんあります!