プロフィール
隠岐の島町出身。大分県の高校を卒業後、松江市で就職。20歳の時にIT系の会社を起こす。その後、タイで輸出入の仕事を行う。1年前に地元・隠岐の島町へUターン。定置網漁の漁師をしている。
生まれ故郷の隠岐の島町へUターンした原田将太さんは、ふるさと島根定住財団の産業体験を活用し、定置網の漁師となった。以前はIT系の会社を営んでいたが、縁あってタイへ渡り輸出入の仕事を行う。帰国したのは約2年前。家族のことも考え、皆で地元の隠岐の島で暮らす決心をしたのだった。まずは仕事探し。原田さんはこれから日本が大事にしていかなければならない「一次産業」に着目した。
「今まで机に向かっている仕事が多かったので、漁師の仕事はキツかったです。朝は早いし、夏は暑く冬は寒い。網を上げたり、ロープを巻いたり、とにかく体を動かすので3カ月で20㎏痩せて、イイ体になりました」と原田さんは笑う。しかし、辞めたいと思ったことは一度もない。「どんな仕事もたやすくはない」と知っているからだ。「一次産業が発展していくために、もっと若い世代の人たちが関わり、アイデアを出すべき。まずは自らが経験と知識を積んでいるところです」と原田さん。 一次産業の新たなる展開を模索中である。