親として自立し子育て環境を見直す
東京都で生まれ育った城所佑志さんは、東京の大学へ進学し、東京の企業へ就職。実家も近く、便利な東京暮らしは楽しかったが、結婚して子どもが生まれたときに親としての「自立心」が芽生えた。子育て環境のことを一番に考えるようになり、地元を離れて田舎で暮らしたいと思うようになったのだ。
移住の候補地を「馴染みのある田舎」と考えたときに、思い浮かんだ地域が新婚旅行で行った島根だった。
「移住計画書」を書くことで
田舎への移住を実現できた
夫婦で「移住計画書」を作り、優先順位を付けた。①子どもの生活環境②一軒家で庭付き③病院がある④移住者同士の交流⑤家族との時間を優先できる仕事に就く。それらができそうな島根の地域を探すと川本町がヒット。東京で行われた「しまねUターン・Iターンフェア」の川本町のブースへ行き、その約1か月後に川本町を訪れた。思い描いていた通りの田舎環境があり「ここに住もう!」と心に決めた。
松江市の林業公社とふるさと島根定住財団と3者面談を行い、邑南町、川本町、美郷町のパンフレットをもらった。そこから林業家になる道が少しずつ広がっていった。
地域の人と触れ合うことで
田舎暮らしを楽しめている
人によっては田舎特有の近所づきあいが苦手な人もいるが、城所さんにとっては心地良い距離感。近所の人が子どもたちを気遣って声をかけてくれたり、畑仕事を手伝ってくれたりもする。コンビニは近くにはないが、家族皆で車で移動しながら買いものへ行くのも楽しい。不便を逆に楽しんでいる。最近発足した三原地区を盛り上げる「三原を咲かせる会」に参加。フリーマーケットやものづくりのワークショップなど、老若男女が集え、楽しめる催しを企画中である。
今後は、アンガーマネジメントの資格を生かした活動を展開する予定である。
左/地区の皆さんの中に溶け込む城所さん。右/「三原を咲かせる会」の集まりでは、子どもたちが楽しめる催しを企画。
UIターンしまね
産業体験制度
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