岩井明人さん

神奈川(学生)→ 隠岐の島町(ゲストハウス経営)【移住3年目】

自力で生活している充実感

ゲストハウスでは宿泊客のほか、地元の人も自然と集まってくる。中央のテーブルは改修に携わった大工の棟梁から譲り受けた天然木の一枚板。

自力で生活している充実感

衣食住に興味があり、その中でも『食』につながる農業がしたかったです」と話すのは、3年前に隠岐の島町へIターンしてきた岩井明人さん。友人の紹介で出会った人から「以前、暮らしていた隠岐の島町は畑も田んぼもあって、イイところだよ!」という言葉を聞き、1カ月後には見ず知らずの離島へ渡った。  
 家も農業する場所もすぐに見つかると思っていたが、自力ではスムーズに進まなかった。その後、隠岐の島町役場に掛け合い、産業体験事業を活用し、稲作を体験する。

「受入先の農園で、育苗から田植え、稲刈りまで貴重な体験をすることができました」と岩井さん。産業体験が終わると、自ら島の人に声をかけ繁忙期の林業や大工仕事を手伝いながら生計を立てていった。人なつっこく屈託のない人柄もあり、地域や地元の人との繋がりを深めていく。

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ゲストハウスがオープンして1年。お客様をお迎えするために、布団を干したりバーベキューの用意したり、隠岐を満喫してもらうための準備に大忙し。
隠岐の自然の中で、のんびり過ごすひととき

晴れた日は近所の福浦湾へ。婚約者の麻美さんと海でお散歩。

隠岐の自然の中で、のんびり過ごすひととき

プライベートでは、島暮らしをしている岩井さんのうわさを聞きつけ、友人らが隠岐を訪れ、家には絶えず人が出入りするようになった。「大きな古民家に1人で住んでいたので、友人はもちろん、旅人が泊りに来るようになりました。自分も海外を旅して現地の人や旅人と交流することが好きだったことから、ゲストハウスをやろうと決めました」。それを助けたのはそれまでに繋がった島の人たちだった。家の改修作業だけでなく、資金を出してくれる人まで現れた。周囲の協力を得て、1年前に「KUSUBURU HOUSE」をオープン。今は婚約中の麻美さんと運営している。

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ゲストハウスのカウンターはおしゃれなBar。ドリンクを飲みながら宿泊客や地元の人の憩いの場にも。

1.あいさつが大事!

近所の人はもちろん、道端で出会った人にも、必ず自分からあいさつをするようにしています。

2.繋がりをつくる

新参者なので、島の人が集まるところに参加して、多くの人と繋がりをつくることを心がけています。

3.自分のペースで!

自分の生活ペースが崩れないよう、都合が悪いときは誘いを断る勇気を持つのも大事です。

プロフィール

岩井明人さんの Profile

神奈川県横浜市出身。大学時にタイやラオスなど東南アジアへ旅行。その時に東日本大震災のことを知る。帰国後、宮城県へ行き、半年間ボランティア活動を行う。その後、隠岐の島町へIターン。