Beansしまね
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森林に癒され、人に守られ
子育ち親育ちを実現中

山深い飯石郡飯南町で暮らす小林郁美さんは「森林セラピーの町・飯南町」のフレーズに心惹かれ、自然のあるところで“子育ち・親育ち”がしたいと、一家で静岡から飯南町へIターンしてきた。

現在、郁美さんは週4日、地元の障がい者就労支援施設に勤務し、障がい者の支援員を務め、ほか1日は自身が活動するアートセラピーとカウンセリングの仕事に、週末は子どもたちと一緒に過ごす時間に当てている。「今、とても充実しています。仕事と自分のやりたいこと、子どもたちと過ごす時間のバランスが良い状態です」と話す。夏休みは子連れ出勤も許可してもらっていると言う。

子どもたちは夏になると蛍鑑賞や魚釣り、冬は田んぼでソリ滑りなど、地域の人に守られながら、自然の中で伸び伸びと育っている。「2年生は1クラス13人の少人数ですが、先生から気に留めていただいたり、いろいろなことにチャレンジさせてもらえて、ありがたいです」と郁美さん。

これからは森と人が調和するような工房をつくり、島根の良さを県外へ届ける活動を行う予定だ。

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郁美さんが描いたアートセラピー絵画。

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由來八幡宮の囃子に参加する娘たち。

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子どもはたくましく育ち、
好きなアトリエ仕事を再開!

浜田市のコワーキングスペース「enn」にアトリエを構えるのは東京からIターンしてきた栗山千尋さん。長男の出産直後に東日本大震災に遭遇し、一家で住みよい環境を求め移住を考えるようになった。さまざまな情報を集めているうちに、雑誌に載っていた島根の自然あふれる風景が目に留まり、一躍候補地へ。そこからトントン拍子に住居と夫の仕事が決まり、浜田市へ移住することとなった。

現在はアトリエでダウン症の人達の絵やコラージュ制作のための環境、空間づくりを行っている。「浜田に移住したときは生活に慣れることで精いっぱい。自分でなにか事を起こそうとは思ってませんでしたが、東京でダウン症の人達のためのアトリエスタッフをしていたので、この『enn』のスペースの話を聞いて、押さえていた気持ちがあふれてきました」と千尋さん。

一方、子どもたちはイモリや昆虫を手で捕まえられるほどの成長ぶり! 石見神楽も大好きで、すっかり浜田っ子になっている。「やりたかった子育てができています」と、自然の中でたくましく育つ子どもたちの姿を喜んでいる。

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アトリエには絵具や紙、筆や鉛筆などがいっぱい。

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ダウン症の人達が通い、思い思いの絵画を描く。