Beansしまね
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経験から生まれる「農業」の考え方を
一つ一つカタチにし前進していく

河口貴哉さんが暮らしている鹿足郡吉賀町は父母の故郷。言わば孫ターンである。幼い頃に祖父母の家に住んでいたこともあり、泥んこで遊んだ楽しい思い出もある。 農業を営むきっかけは、祖父が亡くなり祖母だけでは田畑の維持ができなくなったからだ。広島で青果市場のトラック輸送の仕事をしていたため農業には興味があり、それまでも田畑の手伝いで広島と吉賀町を行き来していた。

最初の年は米だけをつくる。豊作だったにも関わらず米の単価が低く手取りが少なかった。次は米づくりと並行してたくさんの野菜を栽培した。ホウレンソウ、キャベツ、トマトやピーマン…。しかし手当たり次第に野菜をつくっても売り上げが伸びず「商売」には繋がらなかった。そこで本格的に移住を決意し、「ふるさと島根定住財団」の産業体験制度を活用し、吉賀町内の農家のもとで、菌床シイタケの栽培を1年間かけて学んだ。

現在は、ビニールハウス内で菌床シイタケ栽培を行っている。秋から春先まで出荷が続き、特に秋の全盛期には、食べごろのシイタケを出荷するために4時間おきに採取しなければならない。寝る暇もない忙しさだが、収入が増え手応えを感じている。「菌床シイタケ栽培を確立して、年中収穫できるように取り組んでいきたいです」と河口さんは話す。

今や、産業体験制度の研修生を受け入れる側となり、自らの経験を交えながら、農業のイロハや経営などを一緒に取り組んでいるところだ。

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菌床シイタケや葉物を栽培するビニールハウス。

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研修生と一緒に、農業談義で盛り上がる。

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吉賀町は自然がいっぱい。旬の果物がいたるところに。

島根のここが「イイね!」

水と空気がきれいで 農地にも恵まれ、 旬のものを食べると 贅沢だなーと感じます。

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河口貴哉さんの Profile

岡山県出身。広島県育ち。広島で青果市場の輸送を行う。吉賀町の祖父が亡くなり祖母を手伝うためにIターンし、農業を行う。現在はビニールハウスで菌床シイタケをメインにコマツナやホウレンソウなどの葉物栽培も手掛けている。

  • 岡山県出身

  • 広島で育つ

  • 青果市場の輸送を行う

  • 祖母のいる吉賀町へIターン。 農業を行う。

UIターンしまね
産業体験事業

ふるさと島根定住財団では、島根にUIターンし、農業・林業・漁業・伝統工芸・介護分野の産業を体験する場合に、滞在に要する経費の一部を助成します。また、体験される方のうち、中学生以下の子どもを同伴される方には「親子連れ助成」を行います。

対 象 県外在住のUIターン希望者
対象業種 農業・漁業・林業・伝統工芸・介護等
助成期間 3か月以上1年以内
体験者助成額 12万円/月
親子連れ助成額 親子連れ助成額

お問い合わせ・相談窓口

ふるさと島根定住財団
UIターン推進課
TEL 0852-28-0690