名原なばら 栞しおり さん

雲南市　◀◀◀　東京都

#祖母と同居　#Uターン

名原なばら 栞しおり さん

雲南市　◀◀◀　東京都

#祖母と同居　#Uターン

出雲神話の舞台としても知られる雲南市に生まれ、高校時代まで育った名原栞さん。
東京への憧れから都内の大学を選んだ。雑誌やテレビで観た店へ出かけたり、流行りのグルメを味わったりと東京暮らしを満喫。大学卒業後は、都心に本社を構える企業に就職し、社会人として意欲的に仕事をこなす日々を過ごしてきた。
だが、20代終盤になると、仕事優先でプライベートを置き去りにしていると感じ始める。仕事に不満はなかったが、同僚たちの東京にこだわらない暮らしぶりを耳にし、自分の時間を大事にできる暮らしをしたいと思うようになり、故郷へのUターンを考えはじめた。

「東京にすごく憧れていました」という名原さん。念願叶い、始まった都会の生活。
憧れに手が届き、ただ嬉しかった。大学を出て都心の企業に就職し、人間関係にも恵まれて仕事は楽しく、頑張ろうと思って躍起になった。
都会での生活は利便性が高い。どこへ行くにもアクセスが良く、とても満足できていた。しかし、年齢とともに暮らしの満足感が得られていないと思うようになった。

徐々に新鮮さが失われた都会の生活。このまま歳を重ねる先に、疲れ果てた自分の姿が思い浮かぶようになってしまった。
「東京で暮らすことを、今の私は本当に望んでいるか」。そう自問するようになり、だんだんとUターンへ気持ちが傾いていった。

移住検討スタート

難しい遠隔の仕事探し
定住財団のサポートで
一気に進展が

東京に対する憧れに固執していたと気づき、本格的に故郷へ帰ることを決心。
家族に相談し、当面は実家で暮らすことにした。Uターン前に東京から島根の転職先を転職サイト等で探したがあまり見つけられず、正直働く場所があるかどうか不安だったという。
雲南市へ戻って仕事を本格的に探す中、母親経由で定住財団の「UIターン無料職業紹介」を知る。早速申し込んでオンライン面談を受けたところ、抱えていた不安が解消された。その後、現在の医療機器製造の会社へ転職を果たすことができたという。

名原さんがしまねで見つけた

「ちょうどいい」

もともと理由なく海が好きという名原さん。 海を見るだけで元気になれるが、東京では生活の近くに海がなかった。普段からビルに囲まれた都心で仕事をし、ギュッと詰め込まれたような住宅街で暮らしていると、海がとても遠い存在のように思えてならなかった。
しかし島根へUターンしてみると、少し車を走らせた先に日本海が広がっている。自身の生活圏から海まで気軽に行くことのできる距離感は、とてもちょうどよいものだと感じているという。メインの移動手段が車となったことで、思い立ったらハンドルを握って海まで車を走らせ、海風を感じながら水平線の先に沈む夕日を眺められる。
少し疲れを感じたとき、思い切り自然の空気を吸い込みたいとき。ほんの少し足を伸ばすだけで大好きな海がそこにある。
とても些細なことかもしれないが、そうした暮らしができることに喜びを感じる。「島根へ帰ってきて良かった」と、満足そうに話してくれた。

名原さんが利用した支援 オンライン移住個別相談

相談窓口やイベント会場に出向くのが難しい方にオススメなのが、自宅から気軽に相談できるオンライン移住個別相談です。
インターネット環境があれば、どこからでも移住相談が可能。平日の昼間だけでなく、定期的に夜間の相談枠も設けているので、ぜひご活用ください。