しまね田舎ツーリズムレポート

「しまね田舎ツーリズム」とは、農山漁村で地元の人々との交流を通じて、農林漁業体験やその地域の自然、文化、くらしに触れることです。米作り体験や田舎の宿泊を通じて、いつのまにか第二のふるさとになる。観光旅行とは異なり、感動がより深く、大きくなるのが「しまね田舎ツーリズム」。堅苦しいルールはなく、自分流で自然や交流を楽しむことができます。

シンタロヲフレッシュ

徳島県在住44歳、2児の父親。会社員でデザイナー・ビデオクリエーター。「大人をリイマジンする」をテーマにSNSやブログでライフスタイルを発信中。日々の不便や生きづらさを解消するモノ・コト、気分がブチ上がるデザインのよい日用品、家族と過ごす時間を拡張するアイデアや技術が大好き。

私が感じた田舎ツーリズムの楽しみ方

体験する
その土地ならではの歴史的なモノコトを体験する。
交流する
その土地ならではの場所に出向き、ためらわず飛び込み話し、笑い、交流する。
宿泊する
出逢いが思い出をカラフルにする。オンリーワンな民泊がオススメ。

＜雲南エリア＞

心地よい空間を軸に、
里山生活の楽しさを提案してくれる宿

民泊と蔵カフェ星の宿り

飯石郡飯南町頓原675
TEL.090-6708-7007
https://www.oideyo-shimane.jp/facility/2832

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宿泊する

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名前の通り、条件が折り合えば
見渡す限りの星空が
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蔵を改装した
レトロモダンな貸し切りカフェ・バー

宿を軸に、地域のつながりを巡って

築150年を超える古民家を改修した3間23畳の和室で、1日1組限定の、のんびり気兼ねない宿泊ができる「星の宿り」。ここを拠点に、しめ縄づくりや農業体験、温泉と、充実した体験を楽しむ。ピザをつまみにオーナーと語らい、その名のとおり手が届きそうな星空も格別なご馳走に。時間的・空間的な「ゆとり」と人と自然の「つながり」で島根・雲南エリアの豊かさを存分に感じる体験を。

＜雲南エリア＞

まるでスイーツ！
もぎたてをそのまま丸かじり！

とうもろこし収穫体験

交流する
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もぎたて「生とうもろこし」の糖度は
メロン以上！歯触りも良く甘くてジューシー！

農業体験・収穫体験は時期により
内容が変わります。「星の宿り」で相談を！

＜雲南エリア＞

出雲大社の大しめ縄と同じ素材！
ホンモノのミニチュアづくり

手づくりしめ縄体験

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稲わらを編むのは難しいけど、上手に出来た喜びは格別！
作りたてのしめ縄の爽やかな香りも忘れられない体験に。

大しめ縄創作館
飯石郡飯南町花栗54-2
TEL.0854-72-1017
https://ohshimenawa.com/

＜雲南エリア＞

日本有数の天然炭酸泉で
体も心も緩めてほぐして

頓原(とんばら)天然炭酸温泉
ラムネ銀泉

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季節に合わせて「ぬるめ」に温度をコントロールしているから長くのんびり入るのが気持ちいい。
レトロクラシックでかわいい貸し切りのお風呂もラムネ銀泉ならではのお楽しみ。

飯石郡飯南町頓原1070
TEL.0854-72-0880
https://www.ramune-ginsen.com/

＜県央エリア＞

その土地の食文化を
作って味わう面白さ

田舎民泊梨の木原

大田市久利町久利1370-1
TEL.0854-82-6870（16時～19時）
TEL.080-1931-1482（16時～19時）
https://www.oideyo-shimane.jp/facility/718

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大田市の箱寿司（角寿司）

お祭りの時には欠かせない地元の味。昔は各家庭に箱寿司を作るための専用の木枠があり、お祭りなどの祝い事の際には、当たり前のように箱寿司があったそう。一段にお米を一升つかうダイナミックな料理だが、これが実際に上手く作るのが難しい。味は抜群、甘さがちょうどいい具材と適度にプレスされた酢飯の、素朴だが鉄板のマッチングがたまらない。鮮やかな錦糸卵、見た目も麗しい。

最後の別れの瞬間まで
おもてなしが続く宿

マンガやアニメで見たような、薪割りや五右衛門風呂、ゲストの趣向やその時に食べたいものに合わせて作られる料理とおしゃべりが心地よい時間をくれる「梨の木原」。
ピザ窯もあり、蕎麦打ちもでき、季節の野菜や旬の果物を収穫する農業体験も。宮脇夫妻のおもてなしが詰まった「心が憩い、五感で楽しむ宿泊体験」。都会では決して味わえない最高の田舎体験。

星の宿りの前田さんとパシャリ。

こんな選択肢が
自分にもあるインパクト

観光地を巡り、ホテルに泊まるだけの旅行しか経験がなかった私には、この取材は驚きの連続だった。各地で出会った人々と語り、一緒にご飯を作り食べる。島根の田舎風景や星空、叙情的な文化背景、人と自然と文化へのつながり。「心の豊かさ」という文字情報をフィジカルに実感するこの「田舎暮らし体験」は、思った以上のインパクトだった。

ゆとりとつながりを感じながら田舎で暮らす選択肢。命を燃やし、日々を精一杯生きる場所は、本来自分で選ぶべきなのだろう。

梨の木原の宮脇夫妻とは、翌朝散歩をご一緒した。あの朝の時間、田畑や山々の緑、あふれる人となりを噛みしめて、こんなにも別れが寂しい滞在は初めてだったかもしれない。

なんでもない、知らない田舎道もぜんぶ非日常。

人が文化をつくっている
島根の地を選んで暮らす人々

ラムネ銀泉、大しめ縄館のスタッフの方、星の宿りの前田さん、出会った人々がUターンやIターンで島根に移住し、能動的に「島根」を生きる場所として選んでいた。実際、多くの人がここでの暮らしを選んでいるのだろう。心惹かれる、語るべきドラマを持つ人たちだ。

ほんの少しだけここでの暮らしを垣間見た私には、この土地がいかに魅力的かがわかる。島根と言えば出雲や松江が有名かもしれないが、東西に広がる島根には、都会の日常とは異なる、ゆとりとつながりに満ちた生活がある。同じ田舎はどこにもない。ここ、島根だからこそ味わえる日々が確かに存在する。