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人生は波乱万丈これからも自分らしく生きる

「人に語れるような人生ではないですが、状況を見ながら臨機応変に生きてきました」と話すのは浜田市弥栄町に移住した新川信一さん。現在、妻の朴銀璟(パクウンギョン)さんと山深い地で韓国料理店を営んでいる。

東京都の浅草で育ち、プロの三味線弾き、飲食業、調律師とバラエティに富んだ業種を渡り歩いた新川さん。25歳の時に、服飾業の営業マンとして頭角を現し、28歳で独立し会社を設立。その頃はバブル期の売り手市場。韓国縫製工場と取引を行うが、良い時期は長く続かなかった。その後、事業を整理して中国で新たに会社を起す。53歳になった頃、両親の介護のために帰国し東京へ。しかし波乱万丈の人生はまだまだ続く。

島根県へ来るきっかけとなったのはちょうど2年前。奥さんの「田舎暮らしもおもしろいかも」という一言で、東京で開催されていた農業フェアに赴いた。関東地域への移住を望んでいたが「島根県は高齢の移住希望者にもやさしい」という助言を受け、ふるさと島根定住財団ブースへ立ち寄った。「本当に島根ブースはやさしかったです(笑)。一度来てみてくださいと言われ、浜田市へ行くことにしました。山も海もあり良いところで、すぐ移住を決めました」と新川さんは話す。

産業体験事業を利用し有機野菜農家で1年間農業を行う。しかし栽培より加工に興味が湧いたことから加工場を求めて弥栄町へ引っ越した。また同時期に店舗物件を見つけ、夫婦で韓国料理店も始めた。店では石見ポークや地元野菜を使った韓国の家庭料理を提供している。「思い立ったらやってみる」をモットーに、これから夫婦2人で弥栄町の暮らしを謳歌する予定である。

1.自分に力を付け自信を持つこと

昔は「教えてもらう」のではなく、何事も「見て盗む」というスタンスでした。産業体験事業を活用しましたが、助成金を頼るだけでは「甘い」と思います。「自分が独り立ちできるまでは収入が無くても頑張る!」という気持ちが重要です。Iターンすると決めたのは自分自身なのですから。

2.明るい未来を信じる!

「今は生活が大変だけど、絶対この先は良くなる!」と思っていれば、我慢もでき楽しさも生まれます。先日、母親が訪ねて来てくれた時に「今までで一番いい顔しているね」と言われました。今57歳、そして60歳の明るい未来に向けて、これからは夫婦の時間を大切にして2人で暮らしていきたいです。

3.田舎暮らしを満喫する!

田舎は都会と比べたら、不便な面や娯楽の少なさはあります。しかし、自分がやっていることに自信が持てたら、都会より今の生活が絶対楽しいはず。情報に流されずに、都会の人から「田舎暮らしはいいな」と思われるような「粋」な暮らし方をしましょう!

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新川夫妻。二人三脚で韓国料理店を営んでいる。

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店では韓国の家庭料理が堪能できる。

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山間地にある店舗。赤い旗が目印。

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新川信一さんの Profile

ふるさと島根定住財団のUIターンしまね産業体験事業を活用。三島農園が受入先。現在は夫婦でキムチの加工品と韓国料理店を営んでいる。

  • 千葉県生まれ東京都育ち

  • プロの三味線奏者として舞台に立つ 調律師、料理人を経て、 服飾業へ転身し、起業

  • 中国で8年暮らす。帰国後に 東京で開催された農業フェアへ 行き島根県のことを知る

  • 2年前に浜田市弥栄町へ 夫婦でIターン

私のプライベート

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弥栄町は新鮮でおいしい野菜がたくさんあり、それをキムチとして加工品にしています。白菜や大根はもちろん、夏はキュウリ、冬はカブやネギなども。現在、商品化している最中です。