※撮影用に特別な許可を得て、簡易な服装にて作業しています。
環境を守る山の仕事を求め未知なる島根へ
福島県出身の三輪明生さんは「若いうちは都会へ出て、いろいろな仕事をしてみよう」と東京都、大阪府、神戸市で昼夜問わず飲食業や建設業などの仕事をしていた。神戸市にいる頃に海外を見たくなり、3カ月程バックパッカーで南米へ旅に出たという。たどり着いた先はパラグアイ。山が一つもない見渡す限りの平原を一人歩き、自然の中に放り出されたような解放感と孤独感を味わったのだった。この経験が帰国後、「海か山の仕事がしたい」と思うきっかけとなった。
「山の仕事を選んだのは、森を守り活性させると海が豊かになり、自然が循環するからです」と話す三輪さん。和歌山県で林業の仕事を探したが見つからず、それなら未知の地へ行ってみようと島根県を選んだ。職を求めて出雲市の林業フェアを訪れ、同時期に東京で開催されていた農業フェアにも参加した。その時、島根県ブースで出会ったのが現在勤めている津和野林産だった。
「津和野林産の方に『ぜひ、来てほしい』と言われたのですが、とても悩みました。しかし実際に行って、仕事をしてみないことには分からないと思い、津和野へ行く決心をしました」と語る。現在、移住して3年目。チェーンソーの扱いもバックホウの運転もお手のもの。都会の仕事より、自然の中にいる林業の方が合っていたようだ。仕事にも慣れてきた三輪さんは只今、お嫁さんを募集中。津和野町への定住の意思を固めている。
1.農林業フェアに参加しよう!
林業の仕事を探すなら林業や農業に特化した移住・転職フェアへの参加をおススメします。企業も参加しているので、仕事探しに直結していることと、私の場合はフェアでふるさと島根定住財団の人と出会い、UIターンしまね産業体験事業を知ることができました。
2.地域活動には参加するべし
Iターン者は周りに知人がいないため地域活動に参加した方がいいと思います。私は交流が苦手なので、会社の人の勧めで自治会と消防団に入りました。自治会では草刈りや会合に出たり、消防団も忙しく活動や懇親会に参加しています。
3.自然のリズムで暮らしている
林業は朝から夕方で仕事が終わり、自然のリズムの中で暮らすことができます。早く帰ると庭の畑仕事をしたり、育てた野菜で料理もします。たまに隣のおじいさんが煮物やカレーなどを鍋ごと届けてくれることも。とってもありがたいです。
三輪明生 さんの Profile
ふるさと島根定住財団のUIターンしまね産業体験事業を活用。津和野林産(株)が受入先となり、そのまま就職。
福島県出身
▼高校卒業後、上京し専門学校へ 進学。都会地で飲食業や 建設業などの仕事に就く
▼出雲市の就職説明会、東京都の 農業フェアに行き、林業の仕事を探す
▼3年前に津和野町へIターン
私のプライベート
仕事で毎日山へ登っていますが(笑)、登山が趣味です。島根県へ来て吉賀町の安蔵寺山や鳥取県の大山へ登りました。大山山頂は見渡しが良く気分爽快でした。