仕事があり友だちがいる
地元は楽しい
「県外で就職しても、いつか島根に帰りたいと思っていました」と話すのは、半年前に茨城県からUターンした矢地将太郎さん。松江工業高等専門学校を卒業後、キヤノンの茨城県の研修所に配属となり、新入社員や技術職の人にプレス加工技術の指導を行っていた。
「社会人4年目を迎えた盆休みに帰省した際、母校の松江高専へ行きました。やはり地元が懐かしく『島根はイイですね』と話をしていたところ、先生からUターン者の就職支援があることを伺ったのです」
家族にどこに話を聞けばよいか相談したところ、UIターンを支援している「ふるさと島根定住財団」の存在を知った。早速〝くらしまねっと〟に登録し、プレス加工の仕事を探しはじめた。すぐに3~4社からスカウトメールが届き、Uターンを真剣に考えるようになった。 「定住財団の職業紹介スタッフの方から聞いて参加した就職フェアで出会った企業など、約8社の工場を見学しました。その中から3社の試験を受け、守谷刃物研究所に就職が決まりました」
現在は加工品事業部で平面研削盤の機械を使い、自動車や航空機部品の加工を行っている。「以前の仕事とは違う環境ですが、モノづくりが好きなこともあり、新しいコトにチャレンジしています。自分が作ったモノが世の中に出ることに、やりがいと責任を感じながら仕事に取り組んでいます」と矢地さん。入社して6カ月、初心に戻りベテラン先輩から技を受け継いでいる。
矢地将太郎さんの Profile
島根県松江市出身
▼松江工業高等専門学校卒業後 キヤノンへ就職し 茨城県の取手研修所へ配属
▼ふるさと島根定住財団の 「くらしまねっと」に登録し 相談しながら転職活動を
▼今年の1月にUターン (株)守谷刃物研究所へ就職する
私のプライベート
社会人になってからバイクにハマりました。今はYAMAHAのXJR1300に乗っています。茨城にいたときは、友達と北海道へツーリングしたこともあります。松江市に戻ってからは、花見のシーズンに市内の桜並木・チェリーロードを走りました。海沿いや湖岸など水辺を走るのが好きです。