島根がもっと好きになる!地元編集部が見つけた島根のいいところ
VOL.15

島根でサ活!個性際立つサウナ施設で「ととのい」時間

癒やし 遊ぶ

こんにちは!山陰のタウン情報誌ラズダの編集部みずっちです。

近年、各地で盛り上がりを見せているサウナ。最近では温泉施設のみならず、サウナ専用の施設も増加中ですよね。けど、「サウナ体験してみたいけど入り方がイマイチ・・・」って方も。

実はここ島根県に新しく誕生したサウナはビギナーにもやさしいお店が多数。そのうえ島根県ならではの「ととのい」体験ができる個性派揃いなんです!そこで今回は、日頃の疲れを癒やす島根県ならではのサウナ施設を4つご紹介します!

サウナ風(大田市)

地域の自然と文化をひしひし感じる癒し空間

大田市温泉津町にある「時津風」で体験できる「サウナ風」のサウナ室

島根県西部にある大田市。日本海に面した南岸と海岸に迫る中国山地により、自然豊かなロケーションが広がります。
世界遺産・石見銀山の大森地区からほど近い場所にある温泉地・温泉津。昔ながらの町並みの中、2022年オープンしたのは唯一無二の複合施設『時津風(ときつかぜ)』です。

大田市温泉津町にある「時津風」の外観

「本当にサウナあるの〜?」と疑ってしまうほど昔ながらのステキな建物。
こんな場所にサウナがあるなんて想像できませんが、なんとこの『時津風』はサウナのみならず、カフェやスナック、さらにはショップにギャラリーまであるんです!これだけ見どころがあったら幅広く楽しめそうですね。

大田市温泉津町にある「サウナ風」のサウナ室入り口

それでは早速『サウナ風』へ!サウナ室の入り口や内装で使用されている木材は、里山から木を伐採してオリジナルで制作したもの。
サウナーなら気になるサウナストーンはなんと地元特産品、石州瓦とコラボレーション!島根を感じながら体をポカポカにできちゃいます。

大田市温泉津町にある「サウナ風」のサウナストーン

微笑ましい表情でやさしく迎え入れてくれるのは、地域の伝統芸能、石見神楽の人気演目でもある恵比寿様。こちらもオリジナルで石見神楽の面師に直接作ってもらったものなんだとか!
耐久性、蓄熱性の高い石州瓦のオリジナルストーンがたくさん使用された『サウナ風』で味わうロウリュウは唯一無二の体験です。

大田市温泉津町にある「サウナ風」の水風呂

木のぬくもりと落ち着く色合いでまとめられた水風呂スペース。ポカポカになった体を冷やす水風呂はゆったり大きめサイズです。同時に4人まで入れるので友達と一緒に体を冷やせますね。壁には丁寧な入浴方法の説明もあってビギナーにもやさしい!

大田市温泉津町にある「サウナ風」のととのいスペース

水風呂を上がるとお待ちかねのととのいタイム。1階中庭の外気浴スペースには柔らかい日差しが差し込み、あっという間にととのっちゃいそう。ちなみに手前の大きなつぼも夏季は水風呂になるとのこと。ざぶ~んと浸かりたい!

大田市温泉津町にある「サウナ風」のととのいスペース

そしてこちら、2階の外気浴スペース。窓のない開放的な空間には優しい風が流れ込み、非日常を満喫できます。木のぬくもりと鳥の鳴き声、風に揺れる植物の音に癒やされよう。

大田市温泉津町にある「サウナ風」でととのう

こりゃ最高だわ・・・!

大田市温泉津町にある「時津風」のカフェ&スナック『津』

モーニングやカフェ、スナックとして地元民や観光客が繋がるカフェ&スナック『津』。地酒やクラフトビール、里山で取れた季節の食べ物が味わえるグルメスポットです。

大田市温泉津町にある「時津風」のカフェ&スナック『津』の地元焼き物のコップ 大田市温泉津町にある「時津風」のカフェ&スナック『津』の店内

地元の焼き物のコップや器で食事ができ、石見地域を存分に堪能しながらゆったりとした時間を過ごせます。これから移住を考えている人が地元の人と交流できる憩いの場にも。

大田市温泉津町にある「時津風」のショップ&ギャラリー『時』

手仕事好きにはたまらない空間なのがショップ&ギャラリー『津』。島根県の地場産業や伝統産業の職人さんの作品がずらり。過去には写真家やクラフト作家の展示も開催し、クリエイティブなスペースになっています。

大田市温泉津町にある「時津風」のショップ&ギャラリー『時』

気になった商品は手に取ることが可能。実際に触れることで家で使っているときのイメージができちゃうのはうれしいですよね!流行り廃りに流されない自分だけのお気に入りを発見しちゃおう!

大田市温泉津町にある「時津風」の外観

サウナでととのい、地元飯で満たされ、感性を磨く『時津風』。サウナ初心者はもちろん、日頃サウナに行き慣れたサウナーの方にもオススメです。
イベントもよく開催するとのことで、過去にはいろんな歯磨き粉を使ってサウナで歯を磨くなんて珍しいイベントも!ここでしか体験できないことがたくさんありそうですよ。

時津風(サウナ風)

電話:0855-52-7402
住所:島根県大田市温泉津町温泉津ロ23 [MAP]
料金:【通常】1名2,500円
【貸切】1枠16,000円 *6名以上は1名につき+3,000円、最大10名
営業:11:00〜13:00 、14:00〜16:00 、17:00〜19:00 *完全予約制
定休:月〜木曜(祝日の場合は営業)
駐車:あり
情報:サウナ風(HP)時津風(HP)

FUMAI sauna(松江市)

茶道とサウナのWサ活!非対面・完全個室で日常を断つ

松江市にある「FUMAI sauna」の休憩スペース

仕事、勉強、育児、人づき合い。「ちょっと疲れちゃった」時こそオススメしたいのが、ここ『FUMAI sauna』です。完全予約制で、受付から利用まで非対面、かつ市内の中心地にありアクセスも至便。
そしてなんといっても「茶道」と「サウナ」、ふたつのサ活により、心の芯から解きほぐされ身体と頭・心をリセットできるんです!

松江市にある「FUMAI sauna」のエントランス

早速中へ。入るとすぐに和の風情をたたえたエントランスがお出迎え。
サウナ施設らしからぬ和の趣きが、むしろ日常とのギャップとなって非日常感を増してくれます。

松江市にある「FUMAI sauna」の廊下 松江市にある「FUMAI sauna」のドアキー

利用時は事前にHPで予約・利用登録。その際に発行されるPINコードをドアキーに入力すると入室できます。利用から入室、退室まで誰にも会わず過ごせる隠れ家、穴場の雰囲気も◎!

松江市にある「FUMAI sauna」の躙口(にじりぐち)

部屋に入ると、なんと茶室にある躙口(にじりぐち)が!細部まで徹底した茶道スタイルが体現されています。
躙口の先には休憩スペース。およそ2畳ほどのこぢんまりとした空間ですが、1~2人で過ごすのにはちょうどいいです。防音もしっかりされているため、ますます日常と隔絶されたような気分に。

松江市にある「FUMAI sauna」の休憩スペース

茶道の場合、入り口から茶室に至るまでを、段階的に世俗から精神的に離れていき、自分と向き合えるような空間づくりがされています。
ここ『FUMAI sauna』もエントランスから鍵付きの扉、そして躙口と防音ルームの動線で、茶道の世界観を表現しています。

松江市にある「FUMAI sauna」のサウナ

お目当てのサウナは、遠赤外線効果を用いたコンパクトタイプ。自身で温度設定ができるようになっていますが、施設では45~65度の中低温を推奨しています。というのも、高温サウナ&水風呂スタイルは気持ちいいものの、それに耐えらえる身体も必要。なので、特にビギナーさんは中低温でじっくり、ゆっくり汗を流していきましょう。

松江市にある「FUMAI sauna」のシャワー室 松江市にある「FUMAI sauna」のシャワー室

各部屋にはシャワー室もあるので、サウナで出した汗はキレイさっぱりしておきましょう。部屋によっては湯船も完備。水風呂を体験してみたいなら、湯船ありルームの利用が良さそうですね。

松江市にある「FUMAI sauna」のVIPルーム「蘭室(らんしつ)」

『FUMAI sauna』にはベーシックな3部屋のほか、湯船付きの「雪羽(せつう)」、そしてシアタールームを備えたVIPルーム「蘭室(らんしつ)」も。
湯船付きも含めて、1~2人利用が基本の『FUMAI sauna』にあって、「蘭室(らんしつ)」は唯一のグループ向け部屋。大人数でもゆったりと座れるソファを配した部屋には、食べ物やドリンクの持込OK&ゴミの持ち帰り不要と、気軽なグループサウナ旅にピッタリですよ。

松江市にある「FUMAI sauna」で使用できる日本生まれの敏感肌専用コスメブランド「OSAJI」

『FUMAI sauna』ではサウナと茶道、そして「美活」にも力を入れています。そのアイテムのひとつが日本生まれの敏感肌専用コスメブランド「OSAJI」。サウナで出たお肌の水分補給もお忘れなく!

松江市にある「FUMAI sauna」の茶道体験

最大の特徴である茶道体験も実際にやってみました!
部屋には2杯分のお抹茶、ケトル、器、茶筅が標準でセットされています。お茶の点て方のガイドも置いてあるので、ガイドを見つつトライ。

松江市にある「FUMAI sauna」の茶道体験

茶筅で勢いよく点てていくものの、お抹茶らしい泡が出ない・・・。うまく点てられなかったものの、「静かな防音ルームで、無心でお茶を点て、ゴクリ」の行為によって、私の心はお茶に没入。すると不思議と心も静か~になっていくような。
没入感が高まるほどに、心も静かになるし、個人的には複数人利用よりもソロ利用を推したいですね。

松江市にある「FUMAI sauna」の近隣風景

外に出れば宍道湖や大橋川といった水の都・松江を象徴するロケーション。サウナとお抹茶でととのったら、外気浴がてらぜひ水辺散歩へ行ってみて。
こぢんまりとした無音の部屋での中低温じっくりサウナ、お抹茶体験、水辺散歩。これらが三位一体となった、禅の世界のような体験こそが『FUMAI sauna』の醍醐味ですね!

松江市にある「FUMAI sauna」の部屋名

松江に茶の湯文化を広めた立役者、松江藩松平家7代藩主・松平治郷。現在も不昧(ふまい)公の名前で親しまれ、茶の湯文化は今なお松江市に息づいています。
その不昧公が愛した茶室『菅田庵』には実は蒸し風呂も。お茶とサウナ、ひょっとするとかなり昔から松江市にご縁のある文化なのかもしれないですね。

FUMAI sauna(フマイ サウナ)

電話:0852-23-0620
住所:島根県松江市末次本町46 RGBビル1F [MAP]
営業:24時間 *要事前予約
料金:1枠2,800円~
駐車:なし
情報:HPInstagram

まだある!島根の個性的サウナスポット

IZUMO HOTEL THE CLIFF(出雲市)

海と空を一望できるオーシャンビューのサウナ空間

出雲市にある「IZUMO HOTEL THE CLIFF」のサウナ室内

出雲市・きららビーチ海岸沿いにオープンした、全室オーシャンビューのホテル『IZUMO HOTEL THE CLIFF』。崖の中に作られたホテル内のサウナは、宿泊者限定で時間帯別の完全貸切。プライベート空間で至福の時間を気兼ねなく過ごせます。

出雲市にある「IZUMO HOTEL THE CLIFF」のサウナ室内

ヒノキで作られたサウナルームは木のぬくもりがダイレクトに。ロウリュウで使用するアロマウォーターは選りすぐりのアロマオイルを使用。ヒノキとアロマの心地良い香りでリラックスできること間違いなし!

出雲市にある「IZUMO HOTEL THE CLIFF」の水風呂

日本海の眺望は水風呂からも。火照った体を冷やしながら、ゆったり流れる雲と波をただただ眺める・・・。想像だけでも贅沢な気持ちになれそうです!

出雲市にある「IZUMO HOTEL THE CLIFF」のととのいスペース

こちらはととのいスペース。コンクリートの中にも自然を感じられるよう木があしらわれています。
吹き抜ける潮風、波音のBGMとのリラクゼーション効果でストレスとはおさらば。心身ともにととのうことができますね!

IZUMO HOTEL THE CLIFF(イズモ ホテル ザ クリフ)

電話:0853-86-3300
住所:島根県出雲市多伎町久村1870 B1 [MAP]
料金:1枠5,000円(2名まで) *宿泊料別途
駐車:あり
情報:HP

瑞穂ハイランド(邑南町)

大自然に立つフィンランド式のイグルーサウナ

邑南町にある「瑞穂ハイランド」のサウナ外観

島根県の中部に位置する自然豊かな邑南町。この大自然の森の中に設営されているのは『瑞穂ハイランド』のプライベートサウナです。天然の柔らかい水と森林の澄んだ空気を浴びて、日頃の疲れを癒やせます。

邑南町にある「瑞穂ハイランド」のサウナ外観

キュートな見た目のイグルーサウナ。「かまくら」みたいな形をしていますがそれもそのはず。元は北極圏で狩りをして暮らす先住民たちが暖をとるために作る冬の仮住まいだそう。(納得!)

邑南町にある「瑞穂ハイランド」のサウナストーブ

ドーム型の丸いフォルムはロウリュウにも最適。天井に登った水蒸気が壁に沿って身体へ伝わります。アロマオイルは本場フィンランド産が常備。その日の気分で好みの香りを選ぶことが可能です!

邑南町にある「瑞穂ハイランド」のととのいスペース

日が暮れたあとの外気浴は流れる清流の音が癒やしの音楽に。豊かな緑に包まれて静かに目を閉じて自然を感じましょう。街中では絶対に味わうことができない非日常空間はリフレッシュ効果もバッチリです。
貸切利用ならサウナでのBBQ利用もOK(機材利用料別途5,000円)。食材持込み(アルコール不可)して、グループ利用するのも◎。

瑞穂ハイランド

電話:0855-85-1111
住所:島根県邑智郡邑南町市木6242-19 [MAP]
営業:【通常】9:00~12:00、13:00~16:00
【1日貸切】9:00~16:00
【ナイト】17:00~20:00 *土日祝のみ
料金:【通常】1枠20,000円 *4名以上は1名につき+4,000円、最大6名
【1日貸切】35,000円 *4名以上は1名につき+7,000円、最大6名
【ナイト】20,000円 *4名以上は1名につき+4,000円、最大6名
駐車:あり
情報:HP

※こちらの記事は2023年12月公開

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この記事を書いた編集人Editor

地元情報誌「ラズダ」編集部 みずっち
地元情報誌「ラズダ」編集部みずっち

愛知→東京→大阪→山陰へ。約2週間ごとに坊主頭にしてます。家族から顔色が悪いと心配されるので髭を剃るのはやめました。