みなさん、こんにちは。山陰のタウン情報誌ラズダ編集部のあつきちです。
海・山・森、そこに息づく伝統的な文化などなど、島根県はそこかしこに“絶景”と呼ばれる風景があります。
「絶景」、最近ではそれ目当てに旅のプランを組む人も多い人気ジャンルですよね。
ですが今回は、絶景とまではいかないけれど、ホッとひと息つけるような景色が見られる場所をご紹介。
「何だかやる気が出ない」、「もっと頑張らなきゃ」そんな気持ちの人にこそ、心にしみそうな写真を集めてみました。
読み終わったころには、心の栄養がチャージできて、どこかへ行く足取りも軽やかになっちゃうかも!?
今回は松江市・出雲市・安来市・雲南市・知夫村から8ヶ所をピックアップ。
【島根のほっこり1】松江大橋周辺の夜景
《松江市》水面に映る灯り…。帰り道でホッとひと息付ける松江の景色
城下町として栄えた島根県の県庁所在地・松江市。中海から宍道湖へと注ぐ大橋川をはじめ、旧城下町を中心にかつてのお堀と川、そして橋のある美しい水辺の景色と出あえます。観光情報などでは「水の都」とも言われていますね。
数ある水辺の景観の中でも注目は、大橋川に架かる4つの大橋。西から宍道湖大橋、松江大橋、松江新大橋、くにびき大橋があります。特に松江大橋は市内でもっとも古い歴史がある橋。現在架かる松江大橋は17代目で、初代は江戸時代までさかのぼります。
レトロな石造りの松江大橋は、橋の上から見る景色が最高に気持ちいいんです。個人的にオススメは夜。大橋川に街の灯りが水面に写って揺れる様子は、ボーっと眺めていたくなります。車窓からでも見られますが、あえて車を降りて、橋の真ん中で深呼吸もいいな~♪
“100万ドルの夜景”みたいな派手さはないけれど、フッと肩の力が抜けるキレイな夜景ですよ。
【島根のほっこり2】大根島の一本道
《松江市》わざわざ遠回りしたくなるドライブロード
中海に浮かぶ大根島は、道路を渡って行ける島。私は島根県のお隣、鳥取県米子市に住んでいて、職場のある松江市まで普段から往復しています。普通なら国道9号線を通るのが最短ルートなんですが、時々あえて遠回りして大根島を経由することも。その理由が写真の一本道。周りに高い建物がなく、見渡せば向こうの島根半島や中海までを見晴らせて、気分までスッキリ。車内でのひとりカラオケも楽しくなる~!
大根島はおよそ19万年前の火山噴火によってできた火山島。日本一の牡丹の栽培地で、島内には牡丹園や日本庭園など、見どころも豊富です。その中で、私のイチオシは『大塚山公園』。高台にある公園で、ここからは周りの景色をグーっと一望できちゃうんですよ!
ちなみに、標高42.2mの大塚山は“日本でもっとも低い火山”のひとつで、大根島形成の際の火口だった場所だそう。
【島根のほっこり3】出雲空港から飛び立つ飛行機
《出雲市》見られたらラッキー!飛行機の間近に迫れる場所も
縁結びの聖地『出雲大社』のおひざ元、出雲市のほっこり景色はこちら、大空を飛ぶ飛行機。飛行機はだいたいどこでも見られると思いますが、出雲市内は高い建物が少ないので、都会に比べて空がとにかく広い!
気持ち良さそうに飛ぶ飛行機を眺めていると、こっちまで肩の力が抜けていきます。ちなみに、出雲縁結び空港の便数は(ちょっと)少ないので、飛行機を見られただけでもラッキー!
空港の隣には飛行機を間近に見られる公園も。晴れた日の休日には、乗り物好きの子どもたちで賑わっていますよ。
【島根のほっこり4】斐伊川河口のハクチョウたち
《出雲市》国を越えて飛来する冬の風物詩
島根県の県鳥にも指定されているハクチョウ。宍道湖や中海といった豊かな水辺があり、例年10月中旬頃から越冬のため、たくさんのハクチョウが飛来します。出雲市にもハクチョウは飛来していて、宍道湖西岸の斐伊川河口付近に多く集中。この時期にしか見られない冬の風物詩です。
出雲市の『宍道湖グリーンパーク』は野鳥公園となっていて、ハクチョウのほかに国天然記念物のマガン、スズガモなどたくさんの鳥たちが!初めてのバードウォッチングに最適ですよ。
【島根のほっこり5】みさき親水公園から見る中海
《安来市》みさき親水公園は絶好の深呼吸スポット
安来市に面した中海は島根県と鳥取県両方に接する汽水湖。日本海に比べると波はほぼなく、中海越しに鳥取県のシンボル・大山なども見られます。日本で5番目に大きい湖だけに、いろいろな場所で美しい景色を楽しめますが、安来市にある『みさき親水公園』がオススメ!
中海に突き出るような場所に整備された公園で、中海との距離もめちゃくちゃ近い。公園に設置されたベンチに腰掛ければ、自然と伸びをしている、そんな場所です。
メイン道路である国道9号線から外れていることもあり、穴場感も満点。仕事の合間に、移動の途中で、何かとつい寄りたくなっちゃう深呼吸スポットですよ!
【島根のほっこり6】潜水橋(願い橋)
《雲南市》青春映画っぽい風景をお散歩してみて
雲南市を流れる斐伊川に架かる橋。橋には欄干がなく、増水時に沈むことから地元では『潜水橋』、または『願い橋』と呼ばれています。島根県出身の映画監督・錦織良成監督の映画「うん、何?」のロケ地としても使用されました。
欄干などがなく、とても絵になる橋。物語のワンシーンに登場しているような気分を味わえて、橋を歩くだけでもリフレッシュできちゃいます。橋の東側には島根県屈指の桜の名所『斐伊川堤防桜並木』もあるので、特に春先のお散歩はオススメですよ!
【島根のほっこり7】斐伊川堤防の桜並木
《雲南市》通勤中の車窓から春景色を満喫。帰り際の夜桜観賞もドラマチック
島根県内にも桜の名所はたくさんありますが、特に人気が高い場所と言えば『斐伊川堤防桜並木』が有名。斐伊川の堤防沿い約2kmに渡って、ソメイヨシノの見事な桜並木が続きます。
圧倒的スケールだけに、車窓からでも充分楽しめるのが斐伊川堤防のいいところ。通勤ルートにココを通る人なら、毎日“ドライブスルーお花見”が楽しめちゃうんですよ~♪うらやましい!
もし私が近くに住んでいたら、出勤前、帰宅時はわざわざココの近くを通ると思います!
人通りがまばらになる夜間はライトアップもステキ。車窓から見る夜桜、きっと仕事の疲れもふき飛んじゃうぐらいドラマチックだろうな~と。妄想も膨らみますね~。
【島根のほっこり8】牛のいる風景
《知夫村》道を歩けば牛!? 牛と共存する島暮らし
島根県の沖合に浮かぶ離島・隠岐諸島。およそ180の島と4つの有人島からなる日本海の楽園。言うまでもなく、そこかしこで自然美が見られるうえ、ご飯は魚介系を中心にどれも絶品、アクティビティも多彩。レジャーには事欠かない魅力だらけの離島です。その中の知夫里島・知夫村では畜産も盛ん。たまに道を走っていると、たまに人口が少ないのに渋滞していることも。「なんで?」と思ったら先頭には、のっそのっそ歩く牛が!なんてこともココでは“地元あるある”だったりします。
島根県内のどの場所よりも、牛の歩くスピードみたいに時間がスローに流れている知夫村。牛が横切る様子やどこまでも続く日本海を見ていたら、「早くしなきゃ!」なんて言うシーンすらもなくなっちゃうかも?
※こちらの記事は2022年1月公開