社会医療法人昌林会の求人情報
子育て世代が働きやすい職場環境。
地域の人へ医療と安心を届ける。
医療、福祉(島根県 安来市)
安来市や周辺市町の地域医療を支える社会医療法人 昌林会(以下、昌林会)は、「安心して暮らせる地域社会の実現」を目指し、時代に必要な保険医療福祉サービスを提供しています。その中核を担う「地域包括ケア・コンパクトシティ ふれあいタウンやすぎ」は、安来第一病院を中心に介護老人保健施設や障がい者支援施設など様々な医療・福祉施設を一つのエリアに集約した画期的な取り組みで、県内外から大きな注目を集めています。
地域に無くてはならない存在として地元の人たちから絶大な信頼を寄せられる昌林会で中心的な役割を果たすのが、安来第一病院です。一般科外来のほか、リハビリテーション療法科、精神科、認知症疾患などに高い専門性を持っており、中でもリハビリテーションの体制は手厚く、全病棟にリハビリ専門のスタッフを配置するだけでなく、介護保険事業所でもサービスを提供。専任のスタッフは法人全体で120名を超えており、島根県内の病院でも圧倒的な多さです。
そんな、安心して暮らせる地域の未来を描き事業を拡大する昌林会のビジョン、そして採用や仕事への想いについて、安来第一病院 院長の杉原勉さんにお話を伺いました。
Q.院長が考える職場の体制、環境についてお聞かせください。
私は常に「職員ファースト」を念頭に置き、いわゆる“ブラックではない”病院にしたいと思っています。これは患者様より職員を優先するということではなく、「衣食足りて礼節を知る」という言葉があるように、人はまずは自分の身の回りのことがきちんと満たされた上で、やっと他のことに目を向けられるようになります。職員が満たされる環境を作ることで、患者様により良い医療やケアを提供できるようにと考えています。
少子高齢化や新型コロナウィルス感染症の流行など、昨今の医療現場は過酷な労働環境に置かれています。そんな厳しい現状の中、医療に携わる人員の確保は決して容易なことではありません。だからこそ、杉原院長は職員一人ひとりが、その人らしく働ける環境が大切であり、そこに投資したいと強く語ります。
病院で働く人たちの中では医者や看護師が主役のように見えますが、それ以外のスタッフも病院を輝かせる存在であってほしいですね。病院で働く人たち全員が、その人らしく良いところを活かしていけることが大事だなと。そうすることで、また新しい発想が生まれて良い方向に向かうと思っています。
Q.地域において安来第一病院はどういう存在でありたいですか?
もっと病院が、地域の中で「人が集まる場所」になればと思います。医療を提供するだけではなく、お祭りやイベントなど社会的な役割も果たしていけば、地域の中での認知度を上げ、信頼関係を築けると思いますし、それによって次のサービスが生まれる可能性もあります。
昌林会は、医療・介護サービスを提供することはもちろん、雇用や経済効果に一役買うことも地域貢献の1つとして捉え、地域において多様な役割を担っていきたいと願う杉原院長。元々、東京で医師をしていた経験から、地方では体制や人員など様々な要因からリフレッシュ休暇をはじめ同じことができないもどかしさもあるそう。しかしその反面、地方だからこそできる医療もあるのだとか。
杉原院長は東京での勤務医時代、ある末期癌の患者さんの外出に主治医として付き添いたいと申し出た際に、周囲の反対にあい結果として外出させてあげられなかったのが今でも心残りと言います。当時、チーフとしての役職を持っていたため「先生は一人の患者さんに付き添うのではなく、全体を見ないといけない」との意見もあったそう。研究なども含め最先端で大勢の患者さんを救うこと、1人ひとりに寄り添った医療を提供すること、どちらが正しいというものではありませんが、医師として職場を考えた時に自分はどちらの道を選びたいかという点が選択のポイントの1つとなるようです。
島根に帰ってきてからは在宅の看取りもやっており、当時できなかったことを実現できたのは良かったなと思っています。今はしっかり患者さんに寄り添ってあげられますからね。私の選択が正解かどうかはわかりませんが、都会地にいた時よりもぐっと患者さんとの距離が近くなったことは確かです。それは、職員との距離にしてもそうですね。
高齢化が進み、適切な医療の確保が難しくなっている地域もありますが、ここ安来市も例外ではなく、病院へ通うことが困難な人たちも多いのが現状とのこと。今後、地域医療のあり方が変化し、在宅医療が増えていくであろう日本を見据え、杉原院長は「医療をはじめ、様々なことにチャレンジしていきたい」と、地域に根差した病院の存在意義を語ってくださいました。
続いて、一般科外来看護師長の伊藤薫さんに、採用や業務についてお話をお伺いしました。
Q.入職後の研修プログラムはありますか?
中途採用の方はある程度業務内容をわかっていらっしゃるので、特別なプログラムはありませんが、新卒の方は新人看護職員研修として様々な研修プログラムがあり、5年目まで続きます。
また、中途・新卒のどちらの方も、半日〜1日ずつですが各部署を見学または体験実習をしてもらっています。これは、院内でやっていることを広く知ってもらうためです。
Q.キャリア形成のためのサポートはありますか?
ステップアップしたいという方には病院から支援と補助があります。費用面もですが、外部研修に業務中でも参加できるようスケジュール調整するなど、体制面でもサポートします。
例えば、精神科で働くスタッフが専門の資格や、認知症ケアに役立つ資格を取得することもありますが、かなり専門性が高いものもあるので働きながら学校に通う人もいます。このように資格を取得して、さらに活躍しているスタッフも大勢いますので安心してください。
ケアワーカーとして何も資格がない状態で入職し、仕事を始めた方も多数在籍しているという昌林会。例えば介護関係では、介護福祉士という国家資格を取得するためには、実務経験が3年以上と院外で行われる研修の参加が必要となりますが、その際にも手厚いサポートがあります。
キャリアアップをしながら自分を成長させたいという人には、ありがたい環境。そういった自己研鑽を応援してくれる一方、子育てをしながらゆっくりと自分のペースで働きたいという人にとっても働きやすい職場なのだとか。
Q.子育て世代の方の働き方について教えてください。
子育てをしながら働いているスタッフも大勢いますし、産休・育休の取得率は100%です。復帰後は希望があれば時短勤務もできるので、ゆっくり仕事と育児に慣れていくことができます。その後はフルタイムに戻る方が多いですね。
「子育てをしながら働くスタッフが多いため、自然とお互いに助け合う雰囲気になっている」と伊藤さんは続けます。幅広い年齢層のスタッフが在籍しているので、先輩からは「自分も若い時そうだったよ」と、大変だった経験を振り返りながら寄り添うシーンもしばしば見られるのだとか。
中には、他の医療機関に勤務していたものの子育てに対する支援体制が整っておらず、昌林会に転職してきた方もいるとのこと。また、近年開設された院内保育施設も好評で、今年度は昨年度から倍以上の利用者があったと言います。
子どもが発熱したなどの連絡が来たら、院内の小児科で受診してから帰ることができます。すぐに対応できるところも便利です。
安来第一病院では、院内の保育施設以外にも法人が運営している系列の保育園がすぐ近くにあり、子どもを安心して預けられる環境が整っています。
Q.職場の様子はどうですか?
島根県全体でも看護師が減ってきている状態ですが、うちも例外ではありません。少ないところで、助け合って頑張るしかないのですが、その中でも幅広い年齢の人がいる当病院では色々な学びがあります。
30〜40代の職員が多いですが、60代以上の方もまだまだ活躍されています。例えば、認知症の患者さんに対してなかなかお話が通じないこともありますが、そういう場合は先輩職員の対応が参考になります。「ああ、こういうふうにお話をしたら患者さんも納得されるんだな」という学びがあったりしますね。逆に、若手が先輩職員を助けることもあります。院内は電子カルテになっているのですが、年配の方だとパソコンが得意ではない方もいるので、若手がそっと教えてあげることもあります。年齢のばらつきがあるからこそ、うまくいっている部分はたくさんあると思います。
Q.どんな方に入社してほしいですか?
医療・福祉関係は、働き手が減っているということもあり、人数を増やしたいというのが現状一番です。少しでも興味があるという方は、まず見学などに来てほしいですね。これから頑張っていきたいという想いを持っている方と一緒に働きたいなと思います。
未経験の方の見学も随時受け付けており、看護師や介護士に限らず、様々な仕事があるので、気軽に問い合わせしてほしいという昌林会。部屋の掃除やベッドメイキングなど、実は資格が無くてもできる仕事がたくさんあるのが病院や介護施設の特徴。定年退職を迎えた65歳以上の方が昌林会に再就職するケースもあるのだとか。時間や勤務体系などは相談の上、様々な形でお手伝いしていただける方を募集しています。
島根は子育て環境が良いですから、結婚や子育てのタイミングで帰ってくる人が多い印象です。そういう方にこそ、当病院は働きやすい職場だと思っています。先ほども言いましたが、年齢層が幅広く色々な方がおられて、和気あいあいとして楽しい雰囲気の職場です。
それぞれ責任を持って楽しく働いているので、ここでぜひ一緒に働きましょう!
続いて、Uターン・Iターンし、安来第一病院で働いている看護師の細田美穂さん、言語聴覚士の多久和昌実さんにお話を伺いました。
Q.お2人の経歴を教えてください。
私は安来市出身で、大阪の看護学校に進学し、そのまま10年ほど大阪の病院で勤務しましたが、離婚をきっかけに安来市にUターンしました。
私は石川県輪島市出身です。大学を卒業して、言語聴覚士として働き出し4年くらいしてから、島根県出身の夫と結婚し、Iターンで島根にやってきました。
元々、県外で働いていたお二人ですが、安来第一病院で働き出して感じたことはありますか?
私は出身地ではないので、言葉の違いに苦労しましたね。今ではもう聞き取れるようになりましたけど(笑)。患者さんや周りのスタッフから教えてもらいながら習得しています。
あくまでも肌で感じる部分ではありますが同じ医療現場なのに、良い意味ですごくゆっくりしている雰囲気です。以前は大阪にいたので、余計にそう感じてしまうのかもしれませんが(笑)
こういう環境にいると心にもゆとりが出てきますね。あとは子育てしている人が多いので、協力し合う空気はありますね。
Q.仕事内容を教えてください。
病棟でリハビリを担当しています。朝から主に患者さんの対応を行い、途中にカンファレンス(会議)や、家族への説明や退院後の生活指導などがあります。
言語聴覚士の仕事は担当の患者さんの言語、聴覚、発声・発音、認知などの状態に合わせたプログラムの立案、実際の訓練を行うことで、医師や看護師、ソーシャルワーカーなどと連携をしながら、患者さんを退院に導いていくことを目指しています。
最近は、どこの病院でも病気によって退院までの日数が大体決まっているので、患者さんが無事に退院できるまでのプロセスを考えていくことも仕事の1つです。
言語聴覚士という仕事は、失語症や、麻痺の影響で起こる構音(こうおん)障がいなど言葉をうまく発することができない方のフォローを主に行い、その他にも食べ物を飲み込むことのできない嚥下障がいの方への対応などがあるそう。
入社から11年が経ち、後輩の人数も増えてきたという多久和さん。
意見を後輩に求められたときには一緒に考えて答えを導き出すようにしています。同じ職種でコミュニケーションを取りやすい職場なので助かりますね。
では、看護師として働く細田さんはどのような業務をしているのでしょうか?
私は安来第一病院に勤務するようになって12年目です。看護師として現場で患者さんと接する仕事の方が多いですが、最近は役職も任されるようになり、研修担当として勉強会に行かせてもらうことも増えてきました。その内容を後輩たちに伝えていますね。あとは、みんなが働きやすい職場にするために、どうしていくかという職場環境の改善に関する話し合いにも参加しています。
看護師として現場での仕事に取り組みながらも、経験を活かしてスタッフの働き方についても考える立場になってきた細田さん。
お2人とも、後輩に伝える立場としても日々忙しく業務をこなしているようです。
Q.この仕事でのやりがいは?
患者さんやスタッフから「ありがとう」と言われると、やはり「明日からも頑張ろう!」と活力に繋がります。島根の方言で「だんだん」(=ありがとう)という言葉がすごくあたたかいなと感じます。
高齢者が多いので、すぐに退院というわけにいきません。ですので、リハビリスタッフも含めて、みんなで患者さんの入院生活をどう支えるか、どのような道筋で退院まで導いていくかということを考えています。よく先生も「食べることは生きること」と言っていますから。どうしたら食べていただけるようになるか。さまざまな方法で試してみて、うまくいった時は自分のことのように嬉しいですね。
それぞれ違う立場であっても患者さんのことを第一に考え、元気になってもらうことを念頭に仕事を進めていることが伝わってきます。
職種が違ってもスタッフ間で連携が取りやすい職場だと思います。安来第一病院は特にリハビリスタッフが多いので相談しやすい環境だと思います。
前述したように、安来第一病院は各病棟にリハビリスタッフが必ず配置され、県内でも屈指のリハビリに力を入れている病院と言えます。病気に対応する際、回復するためには薬や注射だけではなく、特に高齢者の場合はリハビリが必要になりますが、そこをしっかりと早い段階でカバーしていけるのがこの病院の強みです。
リハビリスタッフさんをとても頼りにしています!
Q.ワークライフバランスについて教えてください。
上手に休むこと。オンとオフの切り替えが大事だと思っています。休みの日でもやることをやって、そのあとで楽しく過ごせるように心がけていますね。あまりできていませんけど(笑)。
9歳と5歳の2人のお子さんを育てる母でもある多久和さん。子どもと過ごす島根の暮らしはいかがでしょうか?
下の子は男の子ですが、探検するのが楽しいみたいで海や山によく行きます。島根には自然を楽しむスポットがたくさんあって、外遊びが思いっきりできるところが魅力ですね。あとは私が大の温泉好きなので、近くに様々な温泉がある島根は最高の環境です!
私も島根に帰ってきて良かったと特に思うのが子育て面です。冬は雪山で遊んだり、夏は海で遊んだり。子どもと自然を楽しんでいますね。本当に子育てはしやすいと思います。学校も少人数で環境が良いので、素直な子に育ってくれてありがたいです!
Q.子育てしながら働いてみてどうですか?
子育て世代が多い職場なので、助け合えるという雰囲気があります。お互いに「あの人、今大丈夫かな?」と周りが気を遣ってくれ、フォローに入る体制が整っていますね。そこが楽しく働けるポイントだと思います。
リハビリの業務に関しては、残業をできるだけしないように考えて仕事を組み立てられています。例えば、患者さんと接すること以外の仕事がたまってきた時、事前に相談すればその時間も配慮してスケジュールを組んでもらえます。もちろん、周りの状況を見ながらですけど。
看護師の場合は、どうしても一人ひとりの業務が多いのですが、融通は利きやすいと思います。あと、ここは男性スタッフも多いので場が和みます(笑)。そこも働きやすいポイントの1つかもしれません。
看護師という職種は女性が多いというイメージを持たれるかもしれませんが、安来第一病院は男性の看護師も多く在籍し活躍しているそう。体力を使う仕事や、重いものを運んだりする時にはやはり男性の力を借りたい時があり、非常に助かる場面も多いのだとか。
Q.最後にメッセージをお願いします。
子育てしながら働きやすい環境ですし、残業もできるだけしなくても良いようにみんなで協力しあえる雰囲気があります。
細田さんも言われたように、みんなで協力してやっていこうという気持ちのスタッフが多い職場です。優しい先輩方もたくさんおられるので、非常に働きやすいです。ぜひ、一緒に働きましょう!
これからの地域医療を支え、牽引していく存在である昌林会。院長が掲げる「職員ファースト」を実現し、性別や年齢関係なく、誰もが楽しく長く働ける職場だからこそ、医療や安心を地域に還元できるのではないでしょうか。
地域に貢献したい、地域の皆さんのために何か手伝いたいという方は、ぜひ、お問合せください。互いを尊重し助け合う、強く優しい先輩スタッフの笑顔が、あなたを迎えてくれることでしょう。
(2023年12月取材)