株式会社シーライフの求人情報

時代の先を行く“カッコいい”水産加工業を!
浜田から世界へ羽ばたく企業をともに目指しませんか?

製造業(島根県 浜田市)

山陰地方において有数の水産都市として知られる島根県浜田市。県内では最大の漁獲量を誇る浜田漁港では、今では押しも押されもせぬ高級魚『のどぐろ』をはじめとした新鮮な海の幸を堪能できます。
浜田市の特性上、水産業や水産加工業が基幹産業を担っており、地域振興や文化振興の面でも重要な役割を持っています。

そんな浜田市の水産加工業を盛り上げている地元企業が、株式会社シーライフ(以下、シーライフ)です。
浜田漁港で水揚げされた新鮮な素材を、缶詰や干物、冷凍刺し身、煮付けやフライなどに加工し、全国に販路を広げて販売するとともに、『日本の地方から世界に羽ばたくことのできる企業』を目指しています。

そのシーライフについて、どのように歩んできたのか、どのような人材に来てほしいと思っているのかなど、専務取締役である河上清貴さんにご自身の経歴を含めてお話を伺いました。

Q.御社の成り立ちについて教えてください。

弊社の創業は2006年になります。代表取締役社長である私の父が、それまで勤めていた水産加工会社から独立し、個人商店としてスタートしました。

河上専務が物心ついたとき、すでに水産加工の仕事をしていた父・清志さんが、39歳のときに独立。3年後の2009年に株式会社シーライフが設立されました。
設立当時は高校生。その頃のシーライフのことについて伺うと、実はあまり知らないと言います。

全然興味がなかったんですよね(笑)
水産加工の会社から独立してやりはじめたと言っても、当時の私から見ればやっていることは同じ。見た目も別に変わりませんから。
子どもの頃から父がずっと手を傷だらけにして仕事をしていたのを見ていて、「この仕事はしたくない」と思っていましたし、何より魚に対するネガティブなイメージを持っていたので、父の仕事に興味を持てなかったんだと思います。

創業からまもなく、河上専務は地元の高校を卒業して浜田を離れ、大阪の大学に進学。大学卒業後は浜田に戻らず、大阪の呉服店に就職しました。
それから4年ほどして、このまま呉服店で頑張るかどうするか、将来のことを考えていたとき、シーライフの業績が2015年頃から好調になり忙しくなっていたことを受けて、2016年にUターンすることを決めました。

あれだけ興味を持てなかった家業でしたが、大学で社会学を学び、大阪で経験を積んだことで、地域と関わって社会全体を活性化させたいと思うようになりました。
その頃のシーライフは経営的に大変な時期だったんですが、2014年に突如として湧いたのどぐろブームやふるさと納税の影響で、シーライフののどぐろ製品が大変人気になり、それに伴って業績が上向いて、人が足りなくなって。シーライフで地域と関わる仕事をしたら面白くなるのではと思い、浜田に戻ることを決めました。

地元に戻った河上専務は、のどぐろブームを一過性で終わらせないための施策を打ったり、東京への販路開拓をしたりと、シーライフ製品で地元浜田市の産物を広げていくために邁進。

同時に未利用魚を使った缶詰の開発を思いつき、2018年からは缶詰製造にも乗り出します。未利用魚の缶詰『今朝の浜』シリーズはシーライフでトップクラスの売上を誇る製品へと育ちました。

水産加工業ってただ加工品を作るだけの仕事じゃないと思うんです。
漁港や水産資源、そこで働く人の未来と消費者、双方の想いを受け止めて商品にすること、そしてそれを発信し届けていく、いわば産地の資源と都会の消費者を結ぶコーディネーターが水産加工業のあるべき未来なんじゃないかと考えています。

今では県内のスーベニアショップやスーパーマーケット、あるいは東京都内の飲食店や百貨店から引き合いがあるほか、タイやシンガポールにも販路があり、年間でおよそ300社との取引があると言います。
河上専務によると、少ない取引先にまとめて大量に売るのが水産加工業の王道ということで、このシーライフの取引先の多さは業界的に見ても異例だそう。

話を聞く限りとても好調なシーライフですが、何か課題となっていることはあるのでしょうか。

需要に供給が追いついていないことが最も大きな課題ですね。
中国からの実習生を含めて約20名の従業員で業務を回していますが、半数は出荷作業に当たるスタッフです。求められる需要を満たすには、製造体制の強化が必須です。
同時に、これから会社を発展させるために管理的な役割、つまり私と一緒になって会社を俯瞰的に見ていける人材も確保しなければいけないと考えています。

シーライフにおける加工品製造はほぼ手作業。1日2000~3000枚の干物を作ったり、缶詰などの加工品用に一人あたり数十キロの魚を捌いたり、新製品の試作をしたりと、かなりの業務量です。社長自ら現場に立って毎日フル稼働していますが、さらに製造量を増やすためにも人材の獲得が不可欠です。
また、経営管理はもちろん、新製品の企画やマーケティング、営業活動などを河上専務が全面的に担当していることもあり、自身を補佐してくれる人を採用して、より一層の飛躍を目指したいと言います。

特に後者は県外の、もっと言えば東京や大阪など大都市での経験を持った人を望んでいます。東京の取引相手が多いこともあり、相手の立場に立って仕事を進めていくにはライフスタイルや価値観などを理解していることが大切ですから。UIターンを考えている人には「シーライフって会社があるぞ!」と大声で伝えたいです(笑)

水産加工の仕事に興味を持たなかった少年が大人になって、思い描いた水産加工業の未来を実現するため、会社の未来を作っていく姿。なんとも胸が熱くなってきますね。

続いて、シーライフのECサイトをメインで担当している村上めぐみさんに話を伺いました。村上さんは東京都出身。シーライフの社員の中で唯一の県外出身者だそう。生まれ育った東京から、なぜ島根県へ移住してきたのでしょうか?

移住のきっかけは結婚ですね。友達の友達っていう感じで紹介されて交際した今の夫が島根県に住んでいて。はじめから遠距離だったんです。ずっと一緒にいるなら移住しようと考えて、親にすら何も言わずに移住してきました(笑)

2010年に島根へ移住後、結婚と出産を経て、現在2児の母の顔も持つ村上さん。
移住当初はアルバイトをしていたそうですが、妊娠・出産以降は専業主婦に。シーライフへの入社のきっかけは何だったのでしょうか?

子どもを産んでから運転免許を取得したのもあって、免許があるならアルバイトではなく就職もできるのではと考えて、ハローワークに行き、そこで紹介されたのがシーライフでした。受発注業務とオンラインショップの更新を担当する事務員を募集していて、私自身がネット関係は得意だったので「これならできそう」と思って応募しました。

それからトントン拍子で採用が決まり、シーライフへ入社した村上さん。
しかし入社後の業務は95%が受発注で占められ、オンラインショップに関しては完全に停滞状態になってしまいます。その後、新たに事務職が採用されたことをきっかけに、受発注業務を全て引き継ぎ、オンラインショップの運営に取り組み始めたとのこと。

ところが、オンラインショップの運営だけだと時間が余ってしまうようになって(苦笑)
そうしたら、河上から「ちょっとこれやってくれない?」とやったことのないことを無茶振りされるようになりました。

商品写真を撮ることから始まり、カタログ会社相手に提案書を作ってから折衝まで行ったり、出店しているオンラインモールショップで行われるイベント向け専用商品の提案を行ったりと、入社当初と比べて職域がどんどんと広がっていったそうです。

ここ最近で面白かったのは、浜田の高校生が作る缶詰のラベルを作ってあげることでしたね。

島根県立浜田商業高校の生徒たちが商品の仕入れから販売、会計処理まで実践する伝統行事「浜商デパート」にて、生徒たちがアイディアを出した缶詰が販売されたそうで、その製作をシーライフが請け負ったとのこと。缶詰のパッケージデザインも生徒たちがイメージを作成し、そのイメージをベースに村上さんがパッケージデザインを作り上げたそう。

最近はこうしたクリエイティブに関わる仕事も振られるようになっていて、デザインツールの勉強も欠かせないとのこと。

入社から3年近いですが、すごくやることが増えたなと思います。幅が広すぎて大変そうに思われますが、それをなんとかするのが仕事だと思っています。多分、まったくできないことは言われないと思うんですよね。さすがに動画編集を頼まれたときは「どうしよう」と思いましたけど、なんとかしました(笑)

もともと多趣味だという村上さん。趣味に全力投球するタイプで、写真の撮影や加工、Webサイトの制作といったことも趣味を超えた範囲でやってきた経験があるそう。
「その経験が今の仕事に活かせている」とにこやかに話す村上さん。シーライフでの仕事のやり甲斐についても聞いてみました。

やり甲斐しかないです(笑)
とにかく仕事が楽しくて、楽しさそのものが仕事のモチベーションになっています。ずっと同じ仕事ばかり続けるわけではなく、日によってやることが変わっていきます。変化は大小ありますが、常に同じことを繰り返しているわけではないので、それも仕事が楽しくなっている一因ですね。

Q.女性が働きやすい職場だと感じるポイントを教えてください。

そもそも男性が少なく、女性が圧倒的に強い会社だと思います。女性社員でズバズバ意見を言ってくれる人がいるんですが、会社がきちんと聞き入れてすぐに改善につなげてくれるんですよね。行動に移すのがとても早くて、そんなところが自分の性格的にとても合っているなと感じています。

経営陣と社員の距離が近いこともありますが、社員からの意見を聞き流さず、即座に改善に結びつける行動力は、社員が「自分たちのことをちゃんと考えていてくれる」と思えるでしょうし、社員が会社を好きになる要因にもなるのではないでしょうか。

このことに関連して、どのような職場にしていきたいのかを河上専務に訊ねました。

私自身、職場というか自分のデスクにいることが大好きなんですよ。それこそ休みの日でも居着きたいくらい(笑)
会社として制度を充実させることも大事ですが、まず社員にとって大好きな場所になること、そして人と人が結びついていけるような場所にしていきたいと思っています。

社長ともよく話していますが、社員のみんなには仕事もプライベートもどんどんと楽しんでもらいたい。だからこそ基本的に残業はないです。土日も仕事なんか忘れてほしい。仕事はオフを充実させるためのもの、とよく言っています。

「制度化することも必要だが、何よりも人と場所が良いものであるようにしたい」と語る河上専務。柔和な表情でありながら強く言い切る姿が印象的でした。
では、これからどんな人に入社してほしいと考えているのでしょうか?

語弊を恐れず言うなら『適度なポンコツ』です(笑) 完璧よりもダメなところがあるほうがいいなと思っているので。
例えば、素晴らしい学歴・経歴があってシーライフに就職しようと考えてくれるのは、とても光栄だしありがたいことだと思います。しかし、もっと活躍できる場所があるのでは? と思ってしまう。
実績的なことよりも人物重視で採用する方針なので、私が一緒に働いて面白い、楽しいと思えるかどうか、逆に就職したいという人が面白い、楽しいと思ってくれるかというところを見ています。

仕事ができるかできないかではなく、人物としてどうなのかが大前提。
シーライフの方針や目標へ一緒に楽しみながら向かっていける人、お互いに面白いと思える人に入社してほしいと、河上専務は笑いながらも真剣な目で語ってくれました。

現在シーライフで経理を担当している社員は、経理未経験だったにも関わらず、面接の際に「経理をやりたい」と希望してきたというエピソードも。

普通、経理をやりたいって経験ある人や学んできた人が言うじゃないですか。ところが、まったく学んだことも実地で経験したこともない。でも経理をやりたいと(笑)

やったことのない仕事だけれども、やってみたいと思っている。それをモノにできたなら、絶対面白いと感じるんじゃないかなと思って、人物込みで採用しました。

河上専務は長所や強みを活かした働き方をしてほしいと考えているそう。短所や苦手なことを仕事で頑張って克服することは望んでいないと言います。

会社なので成果を求めるのは当然ですよね。それなら一人ひとりの長所、あるいはそれぞれが一番自信のある分野や作業を頑張ってくれることが、成果に結びついていくと思っています。
みんな違う人なので、誰かが苦手なことは誰かが得意なことかもしれない。人と人が補い合うことで、大きく成長していけると考えています。

呉服店勤務時代から自身の強みを活かした仕事をしてきた経験があるからこそ、シーライフの社員にもそうあってほしいそう。だからこそ色々なことにチャレンジできる環境にしていきたいとも言います。

村上にパッケージデザインをやってもらっていますが、これも社内でやれたら面白いと思ったのがきっかけですね。デザインに限った話ではないですが、それをやるために専門職を採用するのかというとそれは違って・・・。今いる社員の中でやってみたいと手を挙げた人にやってもらう。チャレンジしてダメならダメでいいんですよ。何より楽しんで仕事をしてもらいたいですから。

「自分の可能性に気づけるチャンスにもなると思うんですよ」とにこやかに言う河上専務。
最後に求職者の方へメッセージをお願いします。

私の考える採用は「友人になる」ことにとても近いと思っています。だからこそ面接に来られた方には、会社について仕事についてすべて伝えるようにしています。

これまで浜田市の水産業を支えてきた人たちの想いに加えて、浜田市の水産業における働き手不足、情報技術の遅れといった課題に対応していくのがシーライフの役割だと思っています。ぜひ一緒に浜田市の水産加工業の未来を作っていきましょう!

シーライフの事業や製品を通して水産加工業のイメージを変えていきたい、と熱い想いを持ち続ける経営陣。柔軟にチャレンジできる仕事。そしてそれぞれの個性を大事にしつつ、社員同士がお互いを尊重する環境。
そんな場所で活躍していきたいと考えるなら、シーライフの扉を思い切って叩いてみてはどうでしょうか?

(2023年12月取材)

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