リョーノーファクトリー株式会社の求人情報
「ものづくりの頂点へ。」世界規模の販路と技術力を誇る企業の一員として、輝ける未来を掴んでみませんか?
農業機械の製造(島根県 松江市)
技術力のある企業が軒を連ねる“企業城下町”としても知られる島根県松江市東出雲町。その中でも、世界規模の事業展開で地域を牽引する存在であるリョーノーファクトリー株式会社(以下リョーノーファクトリー)で、ものづくりにかける熱い想いと、従業員が輝ける職場環境づくりについて、お話を伺いました。
リョーノーファクトリーは日本屈指の大企業、三菱重工のグループ会社のひとつ「三菱マヒンドラ農機」から、平成24年に生産部門が独立して生まれた会社です。日々の生活に欠かせない「食」を支える農業機械の製造を専門に行っており、トラクターやコンバイン、田植機などの製造をしている、スペシャリスト集団です。
事業規模もさることながら、リョーノーファクトリーの“ものづくり”に対する熱意は並大抵のものではありません。コスト削減のため海外に生産工場を建てるのが一般的になる中で、あえて国内製造にこだわったり、通常は外注するような器具・治具・金型・自動機等の設計も自社でこなす等、ハイクオリティーな製品を次々と世に送り出しています。
時に過酷な状態で使用される農業機械ですが、こちらで製造したものは「頑丈で長持ちする」とお客様から喜びの声をいただくことも多いとのこと。
業界内でも確かな存在感を放つリョーノーファクトリーでは、今後の更なる飛躍のため、従業員を募集しています。地域を牽引するものづくり企業は、一体どんな人材を求めているのでしょうか?管理部長の奥本正之さんに採用について詳しく教えていただきました。
採用については積極的な取り組みを心掛けています。新卒は毎年10人程度をコンスタントに採用する計画で、欠員が出た場合には都度中途採用も行っています。
Q.部署によって採用の有り方に違いはありますか?
新卒採用の場合は初期研修後に配属を決めるので、採用の段階では特に違いはありません。中途採用の場合はこれまでのキャリアや経験が人によって違うので、個別での対応となります。
リョーノーファクトリーでは、希望者があればいつでも工場見学(会社見学)の受け入れができるそうで、ざっくばらんにお話してくれる奥本さんの言葉や、オープンな見学の受け入れ態勢から、リョーノーファクトリーの飾らない誠実さが伝わってくるようです。
Q.技術系の部署では専門的な学科の履修や資格、経験が必要ですか?
理系の学部や工業系の学校を卒業している方を積極的に採用してはいますが、他社で実務経験があったり、絶対にこの部門で仕事がしたい!という強い気持ちのある方なら、入社後にOJTで鍛えますので、知識や経験が無くても大丈夫です。
奥本さんの「鍛えます」と言い切った力強い言葉には、従業員の皆さんに対する熱い想いが込められていました。続いて、400名近い従業員が働くリョーノーファクトリーの職場環境や働きやすさついて詳しく教えていただきました。
例えば有給休暇は、職場の雰囲気で取りやすいか取りにくいか決まると思いますが、うちの会社はかなり取りやすいと思いますし、ワークライフバランスを進めるには良い環境だと思います。
リョーノーファクトリーでは、奥本さんをはじめとする管理職の皆さんの人柄や、日々の誠実なやり取りが積み重なって、働く人に優しい職場環境が作られています。中にはチームリーダーなどの役職や業務の責任感からあまり休みを取らない方もいるそうです。「本当は休みを効果的に取り家族サービスや次への活力として欲しいのですけどね」と笑う奥本さんの言葉からは、優しくも厳しい、仕事に対する熱意が伝わってくるようでした。
ものづくりのスペシャリスト、リョーノーファクトリーには、プライドの持てる仕事と、その仕事をしてくれる従業員を何より大切にする温かい想いが溢れています。
新卒、中途の採用人数がほぼ同じというリョーノーファクトリーですが、実は、新卒の社員さん向けにちょっと変わった研修があるそうです。引き続き奥本さんに詳しいお話を伺いました。
新入社員は入社後3か月は初期研修の期間を取っていて、最初の1か月は新社会人としての基本的な集合教育を行います。ポリテクセンターに行って製造関係の知識を学んだり、自衛隊での宿泊研修、更には資格取得なども行っております。
集合研修の後は数人ごとのグループに分かれ、各部署の仕事を1週間ずつ交代で体験、その後仮配属、正式配属と言う流れでお仕事がスタートするとのこと。様々な試みを取り入れるリョーノーファクトリーの柔軟な姿勢は、社長と従業員の距離の近さからも来ています。それをもの語るエピソードとして、奥本さんが現場からの発案で発足したプロジェクトについて教えてくれました。
2020年の4月から、受動喫煙対策により原則屋内でタバコを吸うことができなくなります。この点を社内でどう対処するかについて、私たち総務部門だけの意見で決めるべきではないと思い、各部署から代表者を集めて対策を検討するプロジェクトを立ち上げたいと社長に打診したところ、許可を頂けたということがありました。こういう柔軟な対応を取ってもらえるのは大企業にはない中小企業の良さですし、社長との距離が近いリョーノーファクトリーらしいところかな?と思います。
会社の目的は“利益を出すこと”とよく言いますが、私は“会社を存続させること”が一番の使命だと思っています。そのために、皆で同じ方向を向いて、100年後もあり続ける企業を一緒に作っていきたいですね。
Q.最後に、どんな人にリョーノーファクトリーの仲間に加わってほしいか教えてください。
何事にも全力で取り組んでくれる人に来てほしいです。仕事だけでなく遊びにも全力投球!そういうのが良いですね。いつでも会社案内を致しますので、興味がある人はまず来社ください!
世界規模の販路を誇り、ものづくりに全力で向き合うリョーノーファクトリーは、仕事に対する厳しさと、人に対する思いやりを併せ持った心優しきプロフェッショナル集団でした。
続いて、ベテラン社員代表として、入社19年目の種田敦さんにお話を伺いました。種田さんの入社は三菱農機からリョーノーファクトリーが独立するよりも前だったそうです。高校で商業関係の勉強をしていた種田さんは、生産管理部の資材課に所属し手腕を振るっています。
資材課は農業機械の製造に使用する様々な部品を調達する部署です。部品の製造メーカーさんと価格交渉など商談を行ったり、納期管理等の窓口業務を担当しています。
Q.機械的な知識がないとできないお仕事ですか?
実際に仕事をする上では知識も必要になりますが、自社製品に使われている部品の情報などは、事前に学べるものではありませんので入社後にしっかり勉強していけば大丈夫です。
1台のトラクターを作るためには、なんと150社近い取引先から部品を仕入れる必要があるとのこと。部品の仕入れは外製課と種田さんが所属する資材課で行っており、なんと年間で100億円もの部品を購入しています。
各取引先に必要となる部品を手配し、何度も納期確認や品質確認を行った上で入荷となります。ここでやっと手配した部品が組立現場へ入ってくるのです。お客様から絶大な信頼を得ているリョーノーファクトリーの農業機械の数々も、種田さんをはじめとする部品調達を行う皆さんの縁の下の支えがあってはじめて実現できるものなのです。
やって当たり前の仕事なのでストレートに達成感を感じる部分はちょっと少ないかもしれませんが、絶対に欠かすことができない仕事なのでやりがいはあります。また万が一品質や納期にトラブルが発生した場合、解決できた時の達成感はなんとも言えません。コスト面でも適正価格内で上手く削減できた時には大きな手ごたえを感じます。
穏やかながら堂々とお話される種田さんの言葉からは、仕事に対する自負が伝わってくるようでした。
続いて、長年勤めている種田さんに職場環境についてお伺いしました。
多忙な時期はみんな緊張感をもって仕事をしていますが、基本は和やかな職場です。メリハリがあって良い環境だと思っています。あとは土日が休みなのもありがたいですね。私はあまり有給休暇を取っていないのですが、上司から休みを取るよう促されるくらいですので、かなり休みが取りやすい環境だと思います。
Q.ベテラン従業員の立場から見て、課題と感じておられる事はありますか?
最近は新卒の採用がコンスタントにあるので変わりつつありますが、20代~30代の従業員が少ないので、若い方が増えて活気あふれる職場になると良いなぁと思います。あとは、若い人の管理職登用も増えると嬉しいですね!頑張りを評価されると活力も湧いてきますから。今の私の目標は、お客様と今以上の信頼関係を築いていくことです。
Q.どんな方に向いているお仕事だと思いますか?
私のいる部署ならお喋りや人が好きな方に向いていると思います。お客様と意気投合して盛り上がると交渉も上手くまとまりますし、相手にあわせて話し方に配慮したり、距離感を推し量ることも必要になりますから。
約400人が働くリョーノーファクトリーでは、全員に同じ資質が求められるわけではありません。技術力や交渉力、事務処理能力など、それぞれの長所を生かし、適材適所で支え合い、高め合う。そうして企業全体で成長し続けていける、力強いサイクルが生まれていました。
続いて、若手代表として入社2年目の小村康人さんにお話を伺いました。生産技術職、技術1課に所属する小村さんは広島県の出身で、島根大学に進学した後、ご親族のいる島根県で就職を決意。2018年にリョーノーファクトリーに入社しました。就職は広島か島根で考えていたという小村さん。どんな経緯でリョーノーファクトリーに就職を決めたのでしょうか?
メーカーへの就職を希望していたのと、大学で農業の勉強をしていたことがきっかけでリョーノーファクトリーに就職しました。出雲に住んでいる祖父母もサトー興産(リョーノーファクトリーの前身の会社)ならと大賛成してくれました。
実はご両親の実家がどちらも出雲市という小村さん。子供の頃から島根県には度々訪れ、冬は雪景色、夏は地域の夏祭りを楽しみにしていたとのこと。慣れ親しんだ島根県に就職を決めることに迷いはなかったと笑顔で応えてくれました。
そんな小村さんは、噂の自衛隊研修に参加されたうちの1人です。研修から現在に至るまでの流れを教えていただきました。
自衛隊研修が最初は行きたくないなぁと思っていたのです…でも、参加してみるとやることをきっちりやっておけば隊員の方は優しいですし、時間厳守など集団生活において大切な事を再確認できました。そして何より気持ちが引き締まりました!
Q.そのほかに研修で印象に残っていることはありますか?
4月に入社してから6月までは管理部門だけでなく、現場に配属される方も一緒に研修するので、同年代の人たちと繋がりができてありがたかったです。私の配属された生産技術部は現場に出向くことが多いですので知った顔を見ると安心しますし、情報交換も行いながら日々切磋琢磨して頑張っています。
Q.現在は生産技術部門でどんなお仕事をしていますか?
今は塗装工場で新しい設備を導入したり、古い設備の取り換えを行っています。直接製品を作るのではなく、そのための設備を整える役目ですね。生産技術部も色んな担当があるので、中には製品の金型設計をしている人たちもいますよ。
業務が多岐に渡る生産技術部門では、知識や経験が必要とされることも多いのでしょうか?小村さんに実際にお仕事をしてみてどう感じたか教えていただきました。
先輩や上司はとても優しくて、何か聞いても嫌な顔一つせずに教えてくれるので、本当に助かっています。安心して働ける職場ですし、どこに配属されても大丈夫という実感があります。あとは、毎日同じ事を淡々とするのではなく、色んな仕事が舞い込んでくる部署なので、考えながら仕事ができてとても楽しいですし、勉強になります。
教育面のサポートとして、リョーノーファクトリーではブラザーシスター制度を導入しています。会社として明確なサポート期間を設けているわけではありませんが、小村さんのサポート役の方は、入社から2年が経った今でも作った書類の確認など、困ったときには助けてくれる心強い存在となっているとのことでした。
サポート体制もですが、福利厚生も充実していると思います。有給休暇もしっかり取れますし、工場が稼働している時しか仕事ができませんので、工場が止まっている土日に休日出勤することは基本的にありません。仮に休日出勤したとしても、確実に代休が取れますよ。
他にも、リョーノーファクトリーではかなり柔軟なフレックスタイムを導入しているということです。コアタイムと1日の労働時間さえ守れば、「今日は帰りたいから1時間早く出勤しよう」という当日の調整も可能です。
3時~4時くらいに退勤している人に帰宅後何をしているのか聞いたら、お子さんを迎えに行ったり、子守をしていると言われました。プライベートも大切にできるので、家族にとっても安心できる職場環境なのかなと思います。
ワークライフバランスを大切に、誰もが伸び伸びと働ける環境を作っているリョーノーファクトリー。小村さんも休日は趣味の陶芸を楽しんでいると恥ずかしそうに話してくれました。今後は家庭用の小さな窯を買って、より本格的に作品作りを進めるという、秘かな夢もお持ちだとか。
やりがいのある仕事と、安心して働ける職場環境を両立する企業「リョーノーファクトリー」。メイドインジャパンの高い技術力は、社員の皆さんの笑顔と努力で、これからも進化を続けていくことでしょう。
(2020年1月取材)