島根ナカバヤシ株式会社の求人情報
お客様の手に渡ることで宝物に変わる。
そんな夢ある製品の企画開発に挑戦できるチャンス!
写真関連商品・事務用品等の製造、印刷物の製作(島根県 出雲市)
出雲市矢野町に本社を構える島根ナカバヤシ株式会社(以下、島根ナカバヤシ)は、東京と大阪に本社を構えるナカバヤシ株式会社(以下、ナカバヤシ)のグループ会社として、ナカバヤシからの発注に応じて製品を製造する拠点としての役割を担っています。
ナカバヤシといえば、ロングセラー製品「フエルアルバム」で知られるアルバム・文具メーカーで、東証プライム上場企業です。1971年に現在の出雲市佐田町に佐田工場を開設したのを機に、島根県内に次々と製造工場を増設し、それらを合併して、2005年に島根ナカバヤシが設立されました。
まずは掛合工場の朝日工場長にお話を伺いました。
Q.島根ナカバヤシには5つの工場がありますが、それぞれの役割を教えてください。
弊社には出雲工場、松江工場、平田工場、佐田工場、掛合工場があり、各工場で異なる製品群を製造しています。例えばここ出雲工場はフラットファイル・ノートなどの日用・学用紙製品、松江工場は事務機器、平田工場は手帳類と商業印刷、佐田工場ではアルバム類、私が勤める掛合工場では別注ファイル(=オーダーメイドのファイル類)と、工場ごとに得意な製品が存在しています。
もともとナカバヤシの子会社として出雲ナカバヤシ・平田ナカバヤシ・松江ナカバヤシと分かれていたのですが、この3社を合併し、その後佐田工場・掛合工場の2つの工場を統合して生まれたのが島根ナカバヤシです。
Q.アルバムや文具を製造されているとのことですが、代表的な製品を教えてください。
卒業式の時などに1人ずつ渡される証書がありますよね。証書を収める筒状の「証書ファイル」という製品は、年間130万冊を出荷する弊社のヒット製品のひとつです。色、材質、文字色のバリエーションは多種多様で、お客様のニーズに応じた完全オーダーメイドでの制作も可能です。
「証書ファイル」といえば、多くの日本人が一度は手にするものです。大切な記念品として、今でも実家の押し入れに保管してあるという方も多いのではないでしょうか。
我々の作る製品が目指すものは、「お客様の手に渡ってから価値が生まれるもの」なんです。例えばアルバムにしても、証書ファイルにしても、弊社の製品だけそこにあってもただの入れ物ですから、本来の価値は生まれないんですよ。でもそこにお客様自身の手で写真を入れたり、証書を収めたりしていただいた瞬間にそれが宝物に変わる。そんな製品を提供し続けていることが我々の誇りでもあります。
“お客様の手に渡ることで宝物に変わる”とは、素敵な表現ですね。人生における大切なシーンを彩る製品を提供する、という使命感から、島根ナカバヤシではお客様の細かいニーズにも可能な限り柔軟に対応していて、なんと1冊からでも注文を受け付けているそう。
Q.2008年、5つの工場が島根ナカバヤシに統合されたそうですが、統合されたことによる変化やメリットはありますか?
そうですね、製造するものが工場ごとに異なるため、工場によって繁忙期がずれるのですが、一つの会社になったことで「どこかの工場の繁忙期に合わせて別の工場から人員を借りてくる」といった柔軟な対応も可能になりました。
島根ナカバヤシの従業員数は5つの工場合わせて500名ほど。以前はそれぞれが独立した子会社でしたが、一つに統合されたことで、人的リソースをより有効に活用することができるようになったとのこと。しかし、まだ人材不足という課題は年々深刻になっているそうです。
特に掛合と佐田の2工場については、過疎化、高齢化が深刻な地域でもあるので、やはり採用では苦戦を強いられています。もちろん今後も採用活動の強化は続けていきますが、それと並行して、省人化機械の導入、つまりロボット化なども積極的に進めているところです。これからはこういった機械の操作も求められるスキルになってきますので、マシンに強い方、ロボット操作に興味がある方にもぜひ積極的に応募して欲しいですね。
もはや「人材不足」は日本の社会課題のひとつになっていますが、特に人口減少が進む中山間地域では、いかに労働力を確保するかは喫緊の課題です。そのため、採用活動と並行して省人化装置の導入を進めることで、少ない人員でも同じ生産量を維持できる仕組み作りが可能となるわけです。
Q.特徴的な社内制度や福利厚生制度があれば教えてください。
弊社では休日が取得しやすい環境づくりに努めておりますので、通常の有給休暇以外にもアニバーサリー休暇やリフレッシュ休暇を取得できる制度があります。
また、1日の所定労働時間は8時間ですが、特に忙しい時期に9時間勤務をお願いする代わりに、忙しくない時期は7時間で帰れるようにする、といった形の変形労働時間制を採用しています。7時間勤務の時期は早く帰れるので、個々にプライベートを充実させることができると喜ばれています。
ただし、小さなお子さんを子育て中の女性などについては、カレンダー上9時間労働の日も8時間労働までで退勤できるなど、子育てとの両立のしやすさにも配慮されているとのこと。
Q.求める人物像についてお聞かせください。
やる気がある人、コミュニケーション能力がある人、向上心がある人、主にこの3つですね。未経験で入社された方も多く、やる気があれば経験は問いません。
あとは、誰にでも新製品の開発にも関わるチャンスがあるので、ぜひ若い皆さんの柔軟な発想力を活かしてもらいたいですね。
誰でも新製品の開発に携われる?それは大変興味深い話です。島根ナカバヤシは主にナカバヤシの製造拠点である、とはじめにお聞きしましたが、もう少し詳しくお話を伺ってみましょう。
確かにナカバヤシの製造工場という立場ではあるものの、単に発注に応じてものを作っているだけではなくて、ものづくり現場が主体となって商品開発をする場面もあるんですよ。工場勤務の我々の視点で、もっとここをこうしたらどうか?こんな商品があればお客様に喜ばれるのでは?といったアイディアが生まれることも少なくなく、そういった発想があれば自由に社内で提案することができます。
例えばこの「ココバコ」という製品があるのですが、丈夫な紙製のカラフルな箱を自由に組み合わせて卓上で使う収納ボックスで、オフィスや家庭でちょっとした小物を便利に収納できるようになっています。これは工場のスタッフの発案で商品化されたもののひとつですね。
流行りのくすみカラーでカラーリングされたおしゃれなココバコ。ワンポイントの箔押しが入って、単体でも、組み合わせでも使いやすそうな収納箱ですが、この商品の発案者は島根ナカバヤシの若いスタッフの方だそう。
製造現場に勤務しながら、自身のアイディアがナカバヤシ製品として商品化される可能性もあるなんて、なんと夢のある職場でしょうか。
もちろんそう簡単に案が採用されるとは限りませんが、割と皆さん積極的に提案を出していますよ。そういった商品企画などに興味がある方にも、ぜひ多数ご応募いただきたいですね。
そんな夢のある会社で、ものづくり現場の生産管理をしているお二人の社員の方にもお話を伺ってみましょう。
出雲工場で働く兒玉崇さんは生産管理部門の課長として生産管理の仕事を、平田工場の後藤琳さんは校正管理の仕事をされています。
Q.入社のきっかけは?
私は東大阪市の出身なのですが、妻の実家が出雲でして、今から20年近く前にこちらへ移住してきました。ナカバヤシという会社は、私が子どもの頃からよく見ていた「新婚さんいらっしゃい!」という大阪のテレビ番組のスポンサーを長くやっていたこともあり、関西地方では割と名の通った企業でした。島根にもナカバヤシの工場があるんや!と知って興味を持ち、応募したのがきっかけです。
ナカバヤシのネームバリューに惹かれ、当初は営業職志望で応募されたという兒玉さん。採用後は資材部門に配属され、その後現在の生産管理部門に異動になったそう。
続いて後藤さんにも入社のきっかけを伺いました。
私は京都府出身で、祖母の家が島根にあったこともあり、大学進学の際に島根の短大に進みました。とにかく島根の人は人柄が良くて、住みやすい印象がずっとあって。このまま島根に住み続けたいと考え、島根県内で就職活動をしました。
屈託のない笑顔で「島根が大好き」と語る後藤さん。
県外出身者ということで、いわゆるIターンに該当しますが、島根ナカバヤシとの出会いは島根県内でのボランティア活動であったとか。
ボランティア活動を通じて社長と人事の方と知り合ったんです。そこで島根ナカバヤシという会社にとてもご縁を感じたので、就職を決めました。島根の人って、「ご縁」をすごく大事にされるじゃないですか。そういうところも、この地域のいいところだなって思います。
Q.後藤さんにお聞きします。「校正管理」とはどのようなお仕事ですか?
私は主に手帳やノートを担当しています。手帳には「年玉手帳」と呼ばれるものがあって、企業などが年末年始に自社の社員やお客様に配るオリジナル手帳のことを指します。オリジナルで製作するものなので、一般的な手帳の中身になるカレンダーやスケジュール管理のページ以外に、表紙に企業ロゴを入れたり、企業理念のページを差し込んだりと、要望に応じてカスタマイズできます。オリジナルのページにはデータ作成や校正という工程が発生するため、お客様から原稿をお預かりして、内容を校了にするまでが私の役割です。
つまり、全国の営業担当とデータ作成者・校正担当の間に入り、印刷の前工程をスムーズに進めるための役割を担っているのが後藤さんということになります。繁忙期には複数案件の納期が重なり、数十件もの案件を同時進行で管理する必要が生じるため、慌ただしくなってしまうこともあるとか。
時には大変なこともありますが、無事製品が完成したときには毎回達成感を感じますし、それが仕事のやりがいになっています。
Q.続いて兒玉さんにお聞きします。「生産管理」とはどのようなお仕事ですか?
我々の工場ではナカバヤシ本体からの発注に基づいて製造をするわけですが、製造に必要な材料を手配したり、納期に間に合わせるよう製造するために必要なスケジュールを立てたり、製造にかかるコストを計算して見積を作成したり、といった仕事が主な業務になります。
兒玉さんが現在の生産管理部門に配属されてから、今年で7年目。最初のころは品目数がとても多いため、発注漏れなどのミスもあったといいます。
だんだん仕事に慣れてくると、自分が起こしたミスもうまく自分でカバーできるようになってきたりして。あとはこの仕事はチームワークがかなり大事になってくるので、日頃から周囲とのコミュニケーションは積極的に取るように心がけています。コミュニケーションがしっかり取れていれば、いざという時もお互いにフォローし合えるので。
大阪出身者らしい関西のイントネーションで明るく話される兒玉さん。生産管理という立場上、時には現場の方に言いにくいことを言わなければならない場面もあるそうですが、「それでも言わないといけないことはちゃんと言います」と語ってくれました。
Q.会社の好きなところは?
この会社は本当に人が良い人ばかりなので、先輩後輩を問わず話しがしやすく、コミュニケーションが活発な職場だと感じています。
個人の意見とか提案を尊重してくれるところですかね。以前社内で使っていたパソコンのソフトウェアが古くて使いにくかったので、もっと使いやすくしたいと本社の情報システム部門に交渉したところ、提案を受け入れてもらえて。どうやったら使いやすいか、色々と意見を出し合いながら、自社オリジナルのシステムを作ったんですよ。
兒玉さんの提案がきっかけとなって、自社業務システムの全面改修が実現し、それが使いやすいと好評であったことから、その後他の工場や営業部門にも横展開されることになったとか。
一人ひとりの意見や発案を大切にする社風が伺えます。
Q.お二人とも県外出身者ということで、島根暮らしの良いところは?
自然が豊かで、魅力的なスポットがたくさんあるところです。私は休みの日になるとあちこち出かけたいタイプなので、車で県内の色々なところにドライブに行っています。最近は、奥出雲の泊まれる博物館(=多根自然博物館)に行ったり、大根島の由志園のイルミネーションを観に行ったりしました。
私が住んでいた東大阪市は結構治安が悪かったんで、島根は平和でいいですね。子育てするにも安心ですし。あと私の自宅は家の前がすぐ海なので、もう慣れてしまいましたけど、考えてみるとなかなか恵まれた自然環境だなと思います。
お二人ともそれぞれに島根での生活を楽しまれている様子。
全国的に抜群の知名度を誇る優良企業ナカバヤシのグループ会社の一員として、島根で生き生きと輝ける職場、それが島根ナカバヤシです。さらに工場に勤務しながら、ナカバヤシの新商品開発に携われるという魅力的なチャンスもあります。
ものづくりが好きな方、製品の企画開発にチャレンジしてみたいという方は、ぜひ一度会社見学に来てください。
(2022年12月取材)