株式会社日本ハイソフトの求人情報
一人ひとりの個性と能力を引き出して、輝けるあなたへ。 「自分らしい働き方」がきっとここで見つかる。
ソフトウェア開発(島根県 出雲市)
JR出雲市駅から西へ一駅の静かな無人駅、西出雲駅。閑静な駅前にはビジネスホテルや大型スポーツ施設、四季折々の花が咲き乱れるフラワーパークなどが立ち並んでいます。この駅から徒歩1分という好立地に事務所を構えるのが、日本ハイソフトです。
約3年前にこの土地に本社社屋を移転したため、まだ新しく綺麗なオフィスの横には、広々とした駐車場も完備。電車でも、車でも快適に通勤できる立地環境です。
今年で創業から36年目を迎えた同社には、様々な経歴を持つエンジニアが多数在籍し、それぞれの持つ個性やスキルを存分に発揮しながら活躍しています。
まずは創業者であり、代表取締役でもある杉原悟社長にお話を伺いました。
Q.主な事業内容は?
基本的にはソフトウェアをつくっている会社です。お客様の95%くらいは中小企業様ですが、様々な業種のお客様に製品を納めさせていただいております。 パッケージ製品も多く開発しており、例えば販売管理システム、工事管理システム、勤怠管理システム、財務管理システムなどがあります。
中でも特徴的なのは、リスクアセスメントのためのパッケージソフトウェアでしょうか。大手自動車メーカーの工場や大学などで多くの導入実績があります。職場のリスク情報を蓄積し、対策を検討したり、設備投資などの意思決定の場面で使っていただくシステムで、企業の管理レベルを高めてリスクの最小化を図ることで、職場のリスク低減につなげていただいております。
Q.リスクアセスメントのためのシステム、というものがあるのですね。競合する他社製品はありますか?
弊社がこのシステムを開発した当初は、化学物質に関するリスクアセスメント・システムの競合はいませんでした。その後いくつか競合も出てきてはいますが、弊社のシステムではセンサーを用いたリスクビューアーと連携させることによって、より精度の高いリスクアセスメントができるようになっています。そこまでできるのは弊社製品だけではないでしょうか。
また、医療現場で使われるシステムの運用支援なども行っています。いわゆる電子カルテのシステムなどは、定期的に行われる医療改定を反映させたり、サーバーの監視や、システム運用のサポートなどが必要になりますので、弊社の社員が現場に3交代で常駐しています。
Q.「チーム出雲」の一員としての活動もされているとか?
はい、チーム出雲オープンビジネス協議会(通称「チーム出雲」)という出雲市内のIT関連企業が集まった組織で、ニアショア開発の案件を共同受注しています。このニアショア開発も、今では弊社事業の重要な柱の1つとなっています。
ニアショア開発とは、都市圏のシステム開発などの案件を地方拠点で開発することをいいます。日本ハイソフトではパッケージソフト開発、医療関連システム運用支援、ニアショア開発、の3つが主要事業と言えそうです。
Q.この場所に本社社屋を移転されて3年になるそうですね。
はい、2017年3月に本社を移転しました。おかげさまで社員数も増えてきて、以前の社屋では手狭になったこともあり、ここ出雲市西新町に引越ししたんです。以前の社屋は、現在新入社員向けの研修センターという形で活用しています。
まだ新しいこの社屋では、一人ひとりが仕事をするデスクの幅も従来より広くなり、ゆったりと仕事ができるのだとか。広々とした会議室も完備され、快適な職場環境です。
Q.直近ではどのようなソフトウェアをリリースされましたか?
クラウド型勤怠管理システム『勤怠Reco』をリリースして、大手金融機関と一緒に拡販に取り組んでいるというのが最近いちばんのニュースです。勤怠システム自体、割と製品ごとの違いが出しにくいということはありますが、『勤怠Reco』はシフト管理ができて、ICカード認証と顔認証ができる、という特徴があります。非常に導入しやすい料金設定も魅力だと自負しております。
新型コロナウィルス感染症拡大の影響もあり、勤怠管理システムのクラウド化は急速に進んでいるといいます。そういった社会情勢が、同社のようなシステム開発会社にとって追い風になるかもしれません。
Q.島根県内には多くのIT企業が存在しますが、御社の特徴を教えてください。
そうですね、弊社の場合は自社開発のパッケージソフトなどを直接お客様に納品するケースが多いので、製品のエンドユーザーとの距離が近い、という点でしょうか。お客様の業種もかなり幅が広いので、我々の業務知識の幅も必然的に広がってきます。お客様に満足いただけるシステムを作るには、お客様の業界や業務の理解が不可欠です。そういった意味で、仕事を通じて幅広い業務知識が身に着けられる、という点がひとつの特徴ではないかと思います。
さらに、案件の規模にも大小様々なものがあったり、開発の上流工程から下流工程まで様々な工程を経験できたりと、ひとつの会社にいながら、エンジニアが個々の経験値を着実に積み上げていくことのできる環境があるようです。
特にIT業界は人材次第で会社が大きく変わる、と言っても過言ではないです。これからも一人ひとりがしっかりと目標を持ち、達成感を得ることができるように、現在社内でスキルシートを整備中です。
スキルシートとは、個々の社員が現在習得しているスキルと、今後習得していくべきスキルを確認できる表のようなもの。自分の現在の状況と将来進むべき方向を上司としっかり確認することで、より目標設定しやすくなり、着実なステップアップが期待できるとか。
弊社の常務がキャリアコンサルタント資格を持っているので、年2回は全員と定期面談をして、今後の目標ややりたい仕事などについてもしっかりヒアリングするようにしています。
Q.近年、女性エンジニアの数も増加しているとか。
はい、来年新卒で入社予定の3名のうち1名は女性です。今年4月に入社した新入社員も2人のうち1人は女性ですね。特に採用の際に性別を意識することはありませんが、近年では技術職、事務職を問わず、出産しても育児休業を取って復帰してくれる女性社員が増えているのは喜ばしいことです。
ちなみに取材当時、年間で4名もの女性社員が次々と出産され、育児休業を取得されているとか。会社としても社員のベビーラッシュはおめでたいことですが、彼女たちの育児休業中の業務はどのように回しているのでしょうか。
基本的に育児休業期間などは本人の希望に合わせて決めてもらっています。自分で考えて半年で復帰する人もいれば、一年で復帰する人もいます。確かに他のメンバーによるサポートやフォローが増えることは仕方ありませんが、例えば総務の場合は、代わりに業務を行ってもらう社員について、産休に入る半年前から引継ぎ研修を行い、業務に支障がおきないよう準備をして臨んだようです。女性エンジニアについては、抜けても大丈夫な体制を作り、その後、時短正社員として職場復帰を果たしています。これからの時代、色々な働き方ができる職場でないと。昔は弊社でも結婚を機に退職する女性社員が多かったのですが、辞めずに続けてくれることは有難いことですからね。
杉原社長いわく、女性エンジニアの比率は業界全体ではいまだ少ないものの、女性ならではのきめ細やかさや、システムの見栄えや使い勝手にまで配慮した開発など、女性の持つ特性を活かせる場面は多いとか。
こうした先輩社員による結婚、出産、育児休業からの復帰という女性のキャリアの在り方は、今後同じ道を通るであろう後輩社員にとって良きロールモデルとなることでしょう。
次にお話を伺ったのは、総務部管理課の若山道雄さん。若山さんは自身もプログラマーでありながら、社内外のプログラマーを教育、育成する仕事に携わっておられます。
Q.若山さんのお仕事の内容は?
私の仕事は、まずは社内外の新人エンジニア研修があります。毎年4月に入社するIT企業の新人エンジニアに対して、Javaなどの言語を教えたり、Gitの使い方、フレームワークの使い方などを数ヶ月に渡って指導しています。
日本ハイソフトのある出雲市内だけでも、IT企業は数多くあります。それぞれの企業に毎年新人が入社しますが、彼らの初期教育を行うのが若山さんの役割。各企業で先輩社員が教える場合ももちろんありますが、より高い研修効果を狙って、敢えて社外の講師に研修を委託する企業も多いのだとか。
Q.なぜ敢えて人に教える立場を選ばれたのですか?
私が地元の専門学校に通っていたころ、よく学習につまずいて困っているクラスメートを助けたことがあったんです。そういう経験を通じて、人に教えるのって楽しいなと気付いて。日本ハイソフトに入社後も、私のそのような性格を活かして、人を育てる仕事をさせていただく機会を多くいただき、今に至ります。
自分で開発するのも楽しいけれど、それ以上に開発する人を育てることに喜びを見出したという若山さん。
現在は新人教育以外にも、地元の高校や職業訓練校の講師を務めるなど、その活躍の幅を広げています。
Q.仕事でやりがいを感じる瞬間は?
そうですね、自分が相手に教えることで、ああそうかと、心から納得してもらえたときですかね。あとは自分が教えた人が、次は他の誰かを指導できるようになった時は、大きな達成感を感じます。教えるのって簡単ではなくて、教える相手をよく見ることが大切で。相手の性格や、その時の心情の変化まで気を付けて見ておかないと、うまく教えることができないんです。
単に知識や技術を持っているだけでは成り立たない、プログラミングを教える、という仕事。そんな難しい仕事に向いていると、若山さんの適性を見事に見抜いた人材配置があったからこそ、今生き生きと働く若山さんの姿があります。
実はエンジニア教育ができる人材というのは、県内でもまだ数が足りていないんです。誰でも教えられるわけではないので。ですから、今度は自分以外にも教えられる人材を育てることが私の仕事だと思っています。とはいっても、やはり人を育てるのは大変な仕事です。
全国的にITエンジニア不足が叫ばれているなか、若山さんのように次世代のエンジニアを育てることに意欲を燃やし、次なる育成者を発掘しようとする人材は大変貴重でしょう。そのような社員の方が活躍しておられるというのも、日本ハイソフトの大きな特徴のひとつと言えそうです。
続いて、約1年前に九州からIターンで同社に入社したという営業の宮城舜さんにもお話を伺いました。
Q.入社のきっかけは?
私自身は元々沖縄の出身で、大学進学から就職までずっと九州で暮らしていたのですが、結婚した妻が島根県出雲市の出身でして。出産を機に、妻の実家のある出雲へ移住しようという話になりまして、ふるさと島根定住財団さんに相談したところ、紹介された数社の中から最も印象が良かった日本ハイソフトに入社を決めました。
宮城さんは九州での会社員時代は、ECサイトの運営などに少し携わった経験があるくらいで、IT業界はほぼ未経験。「何かものをつくる仕事がしたい」という思いから、独学でプログラミングを少し学んだそう。
未経験でも応募できるIT企業を探していたのですが、面接の際、杉原社長に正直に自分が未経験であること、小さい子どもがいることなどを話しましたが、それでもやる気があるなら頑張ってみたら、と受け入れていただけたことがとても嬉しかったです。
現在はプログラマーとしての仕事も行いつつ、先輩社員と一緒にお客様を訪問したり、見積をつくったりと、幅広い業務にあたっている宮城さん。
Q.Iターンで島根に来られたとのことですが、島根での生活はいかがですか?
今まで地元の沖縄、長崎、名古屋、福岡で暮らしてきましたが、出雲は生活しやすいですね。妻の実家のすぐ近くに山があるんですけど、休日はその山に行って家族でバーベキューしたり、焼き芋焼いたり、楽しく過ごしています。ただ、どうしても実家の沖縄に帰省するときには、交通アクセスがあまり良くないのがちょっと困りますね。
平日もできるだけ早く家に帰って子どもの顔が見たい、と語る宮城さん。エンドユーザーから直接仕事を請け負う、いわゆる元請としての開発の仕事の割合が多い同社では、納期なども比較的調整しやすく、毎日19時頃には退勤しているそう。休日は主に家族とゆったりと過ごしつつ、資格取得のための勉強もしているとか。
今は基本情報技術者試験と、Rubyの勉強をやっています。でも家にいると子どもがなかなか勉強させてくれないですけど(笑)。
数回の転職を経て日本ハイソフトに入社し、仕事と家庭とのバランスを取りながら、好きな仕事を続けられる環境を手に入れた宮城さん。その笑顔から、現在の生活の充実ぶりがうかがえました。
様々な開発経験を積んだベテランエンジニア、仕事と育児を両立させながらキャリアを継続させる女性エンジニア、将来のエンジニアを育成する教育担当エンジニア、他業種での経験を活かして未経験のIT業界でチャレンジする営業担当者まで、実に多様な個性と能力を持ち合わせた人材が集結する日本ハイソフト。
取材を通じて感じたのは、会社として個人を型にはめることは決してなく、それぞれの持つ長所やこれまでの経験、本人の希望する仕事内容などにしっかりと耳を傾けた上で、より適した活躍のフィールドを与えてくれるような、そんな懐の深さでした。
自分のこれまでの経験を活かせる職場かもしれない、とピンと来た方は、ぜひその経験と意欲を積極的にアピールしていただき、日本ハイソフトでチャンスを掴んでください。
(2020年9月取材)