一般社団法人 日本自動車連盟 JAF島根支部の求人情報

ドライバーに寄り添うサービスを提供。多様化する社会のため、地域貢献活動にも積極的に取り組む組織の一員になりませんか。

ロードサービス、会員優待、地域振興等(島根県 松江市)

車を運転する方なら、一度は「JAF(ジャフ)」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。車のトラブルが起こった時に連絡すると、いつでも・どこでも駆けつけて対処してくれる。ドライバーにとって万が一の時の心強い救世主が一般社団法人 日本自動車連盟、通称JAF(以下、JAF)です。

JAFは全国展開する「会員制の組織」で、その会員数は2021年に過去最多となる2000万人に到達しました。車社会が当たり前となった現在、ロードサービスはもとより、さらに多様化していく生活において「地域貢献」をキーワードに様々な事業に取り組み続けています。

時代の変化と共に成長を続ける企業JAFの仕事内容や働き方について、島根支部事務所長の河野信彦さんにお話を伺いました。

Q.事業内容を教えてください。

我々の主な仕事は、車のトラブル現場に駆けつけ迅速に救援するロードサービスです。 “モビリティユーザー”の安心安全を支えるためのサービスを提供することで、車社会の発展を目指しています。

JAFは会員制で「JAF会員」は、ロードサービスの他、町の施設やお店で使うことのできる優待や割引サービスをご利用いただけます。会員の皆様に「入って良かった」と思っていただけるようなサービスを提供できるよう常に意識しています。

その他に、車を取り巻く環境や交通安全の問題提起などを行う社会課題への取り組みや、“日本国内のモータースポーツ統括団体”として、モータースポーツの競技人口やファンの拡大のため、競技の活性化に向けたサポートにも関わっています。

Q.JAFができたきっかけは?

最初の東京オリンピックが開催された前年の1963年に誕生しました。国際的な大イベントに向け、外国人観光客を受け入れるために自動車ユーザーをサポートする団体が、当時の日本には必要でした。またその頃、車のトラブルは自動車販売会社で対応していましたが、ユーザーが広域化・多様化していくうちに難しくなり、統一したサービスを提供し始めたこともきっかけの一つです。

その後自動車ユーザーは増え続け、それに伴いJAFも全国各地に拡大。1979年に島根支部が設置されました。大きな組織となった今、日本中で多くの職員が活躍しています。

Q.従業員数はどのくらいですか?

全国には3366名、そのうち島根支部には15名在籍していて、年代は20代〜60代までと様々です。たまたま現在の島根支部は男性職員のみですが、総合職(事務職)には女性も多数在籍しており、子育てをしながら働いている職員も多いですね。

Q.職種を教えてください。

JAFにはロードサービス職と総合職の2つの職種があります。
ロードサービス職は、事故時の処理、故障やバッテリーが上がった時など、自動車のトラブルで困っている人の現場に駆けつけ救援する仕事です。24時間365日いつでもどこでも急行し、自動車ユーザーへ安心感を与える非常にやりがいのある職種です。

一方、総合職は、会員サービスの提供に向けた取り組みを行っていて、施設への営業活動、イベント企画や開催、情報発信、自治体との連携など多岐にわたる業務を担っています。会員の皆様に喜んでいただけるサービスの拡充や地域に貢献できるように頑張っています。

異なる職種ですが、どちらも地域の人との関わりを大切にできる素敵なお仕事だということがわかりますね。

Q.年間休日について教えてください。

総合職は年間休日が125日(ロードサービス職は年間1,920時間のシフト勤務)あるので、オン・オフをきっちりと分けたい方にも働きやすい環境だと思います。また、有給も年間10日以上は必ず取得してもらいますし、5日以上の連続休暇制度もあります。ロードサービス職は24時間365日対応しておりますが、きちんとシフトを組んでいるので急な呼び出しはありません。夜勤も連続にならないように調整しています。

Q.研修はありますか?

はい、入社後しっかりと研修を行っています。ロードサービス職については、もともと自動車整備の資格を持っている方や、そういった関係のお仕事に携わったことのある方に来ていただけるとありがたいですが、若い方であれば未経験でも大丈夫です。車に興味があれば、研修や実践を積み重ねていくことで、十分成長していける環境だと思います。

最初の基礎研修で1ヶ月間しっかりと学び、その後は実際に現場で先輩職員の手伝いをしながら仕事を覚えていくそう。その後も、3年次、5年次研修もあり、部門やテーマ別の様々な研修や補助のある自己啓発制度が用意されています。更に、業務に必要な免許や資格取得のための費用補助もあります。

研修後、実際の現場でのスキルアップはすごく重要ですね。現場では一人で解決しなければなりませんので、会社としても教育に力を入れています。その他にも、弊社独自の検定制度や競技大会、ソリューション営業コンテストというものがあります。出場者は、しっかりと練習をして大会に臨んでいますよ。

先輩職員から丁寧に教えてもらえる環境も、安心できる要素の一つですね。
では、ここからは島根支部 推進課 事業係兼推進係の大島悠平さんにもお話をお聞きします。

Q.どんな仕事を担当していますか?

現在は総合職として、会員サービスの拡大や地域振興などの仕事を担当しています。事務所内での作業もありますが、施設やお店に出向いて担当の方とやり取りを進めることもありますので外出も多いですね。

先ほどの大会やコンテストの話ですが、総合職にもロールプレイングの大会があり、実は、その大会で優勝したことがあります!その時も、色々な方に指導していただきました。大会では、実際にお客さま役の人に質問を繰り返して要望を聞き出し、どんなことを求めているのか、そしてJAFとして何ができるのか、提案していくという流れです。

一方的に自分の想いを理解してもらうのではなく、相手のしたいことや解決したいことをきちんと聞き取った上で、JAFとしてできることを提案していく。こういうやり取りを何度も繰り返し練習することで、実際の現場でも同じように対応することができるのだそう。これはロードサービス職にも通じる部分であり、社内の意識を高めるためにも、皆でスキルアップしていくことを目指しているのだとか。

では、大島さんの今までの歩みを踏まえながら、社内での様子をお聞きします。

Q.入社したきっかけは何でしたか?

私は大学卒業後、新卒で入社しました。もともと、車を触るのが好きだったことが応募のきっかけでしたが、企業情報を調べていくうちに、ロードサービスだけでなく様々な経験ができるというところに惹かれました。実際入った後は、想像していた通りに現場や事務など色々な職種に就くことができ、とても楽しいですね。

Q.入社からのステップアップは?

最初はロードサービス職に配属されました。もちろん未経験でした。まず同期で集まって1ヶ月の研修があり、その後各地に配属され、ロードサービスの基礎的な研修を受けたり、先輩職員と一緒にレッカー車に乗って現場に出動したりと実践をしながら仕事に慣れ、独り立ちをしていくという流れです。現場で「こういう時にはどうしたらいいのかな?」という時には、写真を撮って先輩に聞いていましたね。例えば、一輪だけ溝に落ちた時に、どうやって引き上げたら良いのか車の模型を使って説明してもらったこともありました。

未経験からロードサービス職に就いた大島さんにとって、特に仕事のおもしろさが感じられたポイントとは、どんなところだったのでしょうか?

救援に向かう先には、色々な方がおられます。例えば、日中と夜では客層も違いますし、お急ぎの方もいれば、時間を全く気にしない方もおられます。それぞれの状況や要求に合うように、より最善の方法を考えることが、難しくもあり楽しかったですね。色々な経験を積み重ねて、自分自身の成長にも繋がったと思います。

一般的な工場での自動車整備とは異なり、お客様がどういう状況で困っているか、何を優先しなければならないか・・・など、相手の気持ちも踏まえながらその場を対処していく力が必要になってくるのですね。JAFを呼ぶ時は、何かトラブルがあった時。多くのお客様は「どうしよう」と不安を抱えている状況がほとんどです。そんな時に、安心感のある話し方や対応をしてもらえると、気持ちが落ち着いてくるかもしれません。

我々の仕事は、事故やトラブルの対処をすることは当たり前ですが、目の前のお客様がどうしたいのかというところを汲み取ることも大切にしています。ですので、求人では資格や今までの経験などを考慮することもありますが、現場で対応できるヒューマンスキルを重視したいと思っています。

Q.この仕事のやりがいは何ですか?

どんな現場でも、最後に「ありがとう」と言ってもらえることですね。トラブルはいつどこで起きるか分からないので、どうしても現場に到着するまで時間がかかることがあります。最初は「もっと早く来て」と怒られることもありますが、作業が終わった後はやはり「ありがとう」と言ってもらえるのですごくやりがいがあります。決してその言葉をかけてもらうために仕事をやっているわけではありませんが、やっぱり嬉しいですね。

ロードサービスはその場で解決したら終わり・・・というケースがほとんどの中、JAFでは「その後、お客様がどういう予定を組まれているか、その予定を崩さずに問題を解決するにはどうするのが最善か」と考えることを大切にしているそう。

以前、駐車場に停めていた車のバッテリーが上がってしまったお客様がおられました。すぐに対処して帰ることもできたのですが、そうするとまた次に駐車した場所でバッテリーが上がってしまう可能性が高いんです。その時のお客様は次の予定があるとのことだったので、通常よりは少し時間も費用も掛かりますが、その場で新しいバッテリーに交換するご提案をさせていただきました。JAFはバッテリーなどの備品を常に車に積んでいるので、こういった対応も可能なんです。お客様にはその後の予定をキャンセルせずに済んだことをとても喜んでいただけました。

目の前で起きていることだけを対処するのではなく、その先のことを予測して、お客様にとってどうするのが一番良いかを考え、ご提案するということですね。

はい。それから、またあの人に対応してもらいたいというお電話をいただくこともありました。実際には、次の時に指名されても状況によって自分が行けるかは残念ながらわかりませんけど。でも、嬉しかったですね(笑)

ロードサービスを経験後、総合職として東京、そして島根支部に異動となった大島さん。JAFが行っている総合職のお仕事についても伺います。

Q.JAFの会員優待について教えてください。

優待は今や全国的に様々な企業で行われているサービスですが、JAFは古くから会員へのサービスとして開始していました。そして、機関誌(年4回発行)の発行部数は1回につき約1,300万部で、冊子としては日本で最大級です。そこにさまざまな情報を掲載したり、デジタルで配信したりすることで、多くの方に情報が行き届く。これは情報発信を行いたい企業にとっては大きなメリットだと思います。

GPS機能を備えた救援要請機能だけでなく、会員優待サービスやデジタル会員証までをカバーする「JAFスマートフォンアプリ」も注目されています。また、スマートフォンでおこなうスタンプラリーなどサービスも幅広く展開しているところだそう。

「中国5県ドライブスタンプラリー」企画をおこなっていますが、実はスマートフォンを使ったスタンプラリー企画は、JAF内だけではなく他企業の企画を含めて本格的な企画としては全国でも先駆けなんです。スタート時は他社アプリでしたが、現在は自社システムを開発して利用しています。

こうしたデジタル移行により、地方であっても全国に先駆けた事業を行えるのも総合職の魅力の一つ。限られた職員だけが新しい価値を生み出すわけではなく、全国各地の職員から知恵を募る「ビジネスアイデアコンテスト」も実施し、入賞したアイデアはすでに事業化に向けた動きが始まっているそう。JAFでは、やってみたい気持ちがあれば挑戦できる環境が開かれています。

島根県は他県よりマーケットが小さいと、少しマイナスな要素を心配する人もいるかもしれません。しかし、最近は会議もリモートでできますし、デジタル化により広い範囲で仕事ができるようになってきているので、「地方だから、この仕事はできない」ということは徐々に崩れてきています。

地方にいても、他の都市部と変わらないようなおもしろい仕事にもチャレンジできるのは仕事のやりがいやおもしろさにも繋がってきますね。ちなみに、転勤は希望によってあり・なしを選択できるそう。

地域限定制度があり、事情があり地元を離れられない、転勤したくないという方でも働き続けることが可能ですし、その対象エリアも例えば“自宅通勤範囲内”、“中国地方内”などの限定もできます。もちろん全国でチャレンジしていきたいという方には、全国を範囲とした働き方も可能です。実際に転勤になった場合は、借り上げ社宅の提供や引っ越し代、支度料、一時帰省手当、単身赴任手当など福利厚生も充実しています。

他県から転勤してきた職員の中には、「島根から離れたくない」と、島根支部に転籍した職員もいるそう。それほど、島根の人々が優しく接しやすいと言えるのかもしれません。

地域によっては規模が大きくなると総合職とロードサービス職の拠点(建物)が別々なところもあります。そんな中で、島根支部はワンフロアで全ての職種が一緒に仕事をしているので、職域を超えた交流が生まれています。職員間の距離はとても近いですね。

ロードサービス職は安全が第一なので、規律を重んじる面もありますが、職員間の階層を超えた意見交換は活発で、島根支部は特に雰囲気が良いのが特徴とのこと。

社員同士の関わりについては、全国組織であるため仲間が各地にいるということも大きな魅力。新卒入社であれば、なんと同期は約100名いるそう。

同期とは入社後の研修でずっと一緒だったので、休日にはフットサルに行ったりしてとても仲良くなりました。やはり車好きな人が多いので、今でも、同じジャンルの車が好きなメンバーで集まってLINEやインスタグラムなどで情報交換していますよ。

コロナ禍によって3年ほど対面での新人研修は行われていないとのことですが、日本中に仲間がいるのは、心強いですね。

Q.オフはどう過ごしていますか?

私は島根県出身なのですが、たまたま島根支部の配属となり、久しぶりに地元に帰ってきました。直前に勤務していた東京に比べてもちろん人も少ないですし、のんびり落ち着いているかなと思います。島根では、ゆっくりと自分の時間が過ごせていて、オフの日にはゴルフをしたり、あてもなくドライブをしたり。休日を楽しんでいます。

オン・オフのバランスがちょうど良いというJAFの働き方は、ワークライフバランスを大事にする現代の若者にも支持されそうです。

Q.大島さんの今後の目標を教えてください。

今後も様々な経験を積んで、“自分に聞いてもらえれば何でもわかる”というところまでいけるようになりたいです。仲間もいっぱいできてコミュニティも広がってきたので、色々な人に聞いてまだまだ成長できたらと思いますね。

Q.最後に求職者へメッセージをお願いします。

今までもお話してきたことなのですが、本当に色々なことができますし、たくさんの人と接することができます。そういったところが非常に楽しいですし、他の職場と違うところかなと思います。ぜひ、一緒に働いてみませんか。

自動車を取り巻く環境は大きな変化を迎え、デジタルシフトやコロナ禍、移り行く社会に対応するためにも、JAFはより多くの協力者との連携を目指しているとのこと。自治体や大学、協力先企業との繋がりを作り、そこから新たな価値を見出す。こうした活動が未来のJAFを創っていくのは間違いありません。

社内や業界内だけに目を向けるのではなく、より広く社会に開かれた未来に向けて、皆さんの「つなぐ力」を求めています。

(2023年1月取材)

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