株式会社出雲村田製作所の求人情報
世界シェアNo.1“村田製作所グループ”の中核拠点で、世界を相手に仕事をしませんか?
製造業(島根県 出雲市)
出雲市斐川町に“森の中の工場”と呼ばれる、豊かな木々に囲まれた工場が建っています。その敷地面積は、なんと東京ドーム約6.5個分。その巨大な工場で世界規模の仕事をしているのが、株式会社出雲村田製作所(以下、出雲村田製作所)です。
出雲村田製作所は、世界トップクラスの電子部品メーカー「株式会社村田製作所」のグループ会社で、パソコンやスマートフォンをはじめとする電子機器には欠かせない「セラミックコンデンサ」という部品の開発や製造を行っており、グループの中でも中核を担う重要な拠点とのこと。
そのシェアは何と世界No.1。世界中で生産されるセラミックコンデンサの約40%を、村田製作所グループで制作しています。
従業員数も島根県下で最大の約4,800人と、事業規模、従業員の人数、敷地面積と、何もかもが目を見張る規模の出雲村田製作所とは、いったいどのような企業なのでしょうか?
スマートファクトリー推進部で、シニアマネージャーを務める森脇伸重さんにお話を伺いました。
Q.御社の事業内容を教えてください。
弊社は村田製作所グループの中で「コンデンサグループ」に属していて、主にセラミックコンデンサの開発から製造まで行っています。製造だけだと思われがちなのですが、開発も出雲村田製作所で行っているので、働く従業員の職種も多岐にわたります。
出雲村田製作所では、商品開発、生産技術開発など開発に関わる部署をはじめ、システム設計や生産管理、製造、調達、人事・総務、経理など、16もの部署に分かれており、それぞれの専門性に特化して業務を行っているそう。
Q.他の拠点も、開発から製造まで一貫して担っているのですか?
村田製作所グループは国内に28拠点あるのですが、すべての事業所が開発から製造までやっているわけではなくて、製造だけの小さな事業所もあります。弊社はグループの中でも主力の事業所です。これほどの規模の拠点は国内に10拠点もありません。
地方にありながら、国内でも有数の拠点として挙げられる出雲村田製作所。セラミックコンデンサが必要とされる電子機器の需要は世界的にも伸びており、国内の製造業の平均利益率が5.5%(出典: 経済産業省 平成29年企業活動基本調査)のところ、村田製作所グループの利益率は10%超えを継続しているそう。
そんな安定した成長を続ける出雲村田製作所では、今後の更なる発展に向けて、どのようなビジョンを描いているのでしょうか?引き続き森脇さんにお伺いしました。
これは私個人の想いでもあるのですが、取引先や株主の方、従業員など、出雲村田製作所に関わるすべての方のために、会社は在り続けなくてはなりません。そのために「人材」という点で、2つの課題があると思っています。
1つ目は、エンジニアの確保です。日本全体の人口減少が進む中で、人材を確保し続けるのはとても大変です。弊社ではコンピューター技術の活用で少ない人数でも円滑な運営ができるよう、スマートファクトリー化を進めていますが、開発や改修、保守、維持といった仕事は人間しかできません。したがって、エンジニアとして活躍してくれる人材を確保して、育成することは目下の課題です。
どれだけ技術が進んでも、何かを生み出す「開発」や、使う人の利便性などにも配慮しなければならない「保守」などは、人が担わなければなりません。
出雲村田製作所で作る積層セラミックコンデンサの誘電体は、1960年代の製品化当初に比べ、約1/50以下の厚さにまで技術革新が進んでいるそう。
これらの発展を支えてきたのは「人」であり、これからも進化を続けるために「人材を確保し、育成したい」と語る森脇さんの声は、穏やかながら熱のこもった真剣さが伝わってくるようでした。
人材に関してもう1つ課題だと思っているのが、「新時代を切り開いてくれる人材の確保」です。これからは既存の価値観やビジネスモデルなどが通用しない時代になってくると考えています。そんな局面を打破してくれるのが、「多様な人材の組み合わせ」だといわれていますので、私たちもそうありたいと思っています。
まずは採用に関わる我々がそういった流れに馴れて、舵を取っていかなければなりません。
現状を維持するだけでは、激動の時代を乗り越えて会社を存続させるのは難しいという森脇さん。経営的な観点だけでなく、管理職として、未来を担う社員の成長や働きがいについても、真剣に考えています。
我々の作るセラミックコンデンサは世界シェア40%ですから、世界とつながり、社会に貢献できる仕事だと思っています。
そのこと自体をやりがいだと感じてくれている社員も多いと思いますが、それだけではなく、従業員一人ひとりが成長できるような経験を積ませてあげたいと思っています。その成長を通じて、更なるやりがいや幸福感を感じてくれれば、会社もおのずと活性化しますから。
約4,800人という膨大な人員を抱えているにも関わらず、従業員一人ひとりの立場に立って語る森脇さん。新たな時代を切り開くため、様々な構想を練っているそう。
これからの不確かな時代を担う社員のために、社員一人ひとりがワクワクして、チャレンジしたくなる風土づくりが必要だと思っています。その方法はまだ模索中ですが(笑)。それが私たちの使命だと思っています。
従業員の皆さんが思わずチャレンジ“したく”なる風土づくりは模索中とのことですが、村田製作所グループでは、新しい挑戦を積極的に後押しする姿勢が以前から根付いているそう。
これはグループ全体でいえるのですが、失敗許容がしっかりできる会社だと思います。チャレンジしてみて結果を出せないまま諦めてしまうと失敗になりますが、諦めずに結果が出るまでやり続ければ成功です。また仮に諦めたとしても、なぜ上手くいかなかったのか、その学びを次に活かす。村田製作所グループは、そのような風土が根付いた会社なんです。
年功序列ではなく、みんなにチャンスがあり、頑張り次第でいくらでも活躍できる出雲村田製作所では、実際に若くしてチャンスを掴んでいる方も多いと森脇さんが教えてくれました。
最近ですと、製造監督者として入社した社員が、たった数年で村田製作所本社の企画部に抜擢されるということがありました。その社員は、どんな時でも一生懸命に取り組んでいて、仕事に真摯に向き合う姿は誰の目にも明らかでした。そういう普段の仕事ぶりを認められたんですよね。
村田製作所グループ全体見れば、日本国内から海外まで活躍の場はたくさんあるので、本当に色んなチャンスがあると思いますよ。
地方にいながら世界に貢献できる仕事ができるだけでなく、世界に羽ばたくチャンスもある出雲村田製作所。仕事にやりがいを見出し、チャレンジしたいという意欲のある方にとって、ぴったりの職場なのかもしれません。
そんなスケールの大きな出雲村田製作所では、どんな人材を求めているのでしょうか?
何にでもチャレンジしたいという熱い想いを持った方に入社していただきたいですね。実は、昨年まで3年半に亘って海外に赴任していたのですが、海外の方たちはハングリー精神があって、仕事に対してものすごく熱量があったんですよ。
出雲村田製作所でも、海外の方たちに負けないような熱量のある方に入社していただいて、一緒に頑張っていきたいですね。
出雲村田製作所では、転勤を伴う総合職と、転勤のない一般職の採用枠があるため、地元に根差して働きたい方も、グローバルに活躍したい方も、それぞれのビジョンを持って働くことができます。
森脇さんの心強い言葉は、出雲村田製作所への入社を考える方を心強く後押ししてくれるようでした。
続いて、出雲村田製作所の教育研修制度や福利厚生について、管理部人事課の猿木真彦さんに伺いました。
Q.電子部品の専門的な知識を持っていなくても入社は可能ですか?
もちろんです。私も文系出身ですよ。知識を持っているに越したことはありませんが、弊社には様々な職種がありますから、活躍の場も多種多様です。
それから、しっかりした教育体制、個人に合わせて一緒にキャリアパスを考えるなど、サポートも充実していると思いますよ。採用時には「総合職」と「一般職」という枠がありますが、入社後に変更も可能です。
出雲村田製作所では、各部署で様々な研修や専門技術講座を用意していますが、「製品ができる過程をしっかり理解するため」に、約半年間、工場で製品の製造実習を受けるのだとか。
やはり、工場が会社の中心ですからね。現場を理解しなければどの部署でも良い仕事はできません。それに、工場実習で現場とのつながりを作ることも大切なんですよ。研修後にどの部署に配属されても、現場との接点は必ずありますから。工場実習は、出雲村田製作所で働くための基礎を作るのに大切な研修です。
Q.総合職は海外転勤もあるとのことですが、語学力は必要ですか?
それ気になりますよね(笑)。実は、語学もしっかりした研修プログラムが整備されているので、語学力がなくても大丈夫です。それに、いきなり海外転勤が決まることはないんですよ。事前に各部門の管理職から推薦されて、半年から一年間、十分な海外向けの研修を受けてから行っていただくので、安心してください。
事業内容、研修制度ともに圧巻の規模を誇る出雲村田製作所ですが、福利厚生面もとても充実しているそう。引き続き、猿木さんにお話を伺いました。
まず、弊社の有給休暇は年20日ほどありまして、有給取得率も70~80%と、全国平均の50%を比べるとかなり高いので、仕事とプライベートの両立がしやすい環境だと思います。あとは特別休暇も充実してまして、私も結婚休暇を利用してハワイに新婚旅行に行きました(笑)。
Q.仕事と子育ての両立という面ではいかがですか?
それ、弊社はとても力を入れているんですよ。女性の産休、育休の取得率は100%で、男性の育休取得者もいます。短時間勤務制度もありますので、お子さんの送迎をしている社員を中心に利用している人は多いですね。
休暇制度だけでなく、2019年4月には、企業主導型保育園を会社から徒歩5分のところに作って、働きながら子育てをする方をサポートする体制も整えました!
出雲村田製作所が仕事と子育ての両立に力を入れているのは、「もっと女性が活躍できる舞台を作りたいという想いがあるから…」と猿木さんは続けます。
これまで、女性が働きやすい環境を整えてきたことで、弊社でもキャリアアップする女性が増えていて、数年後には管理職に当たるシニアマネージャーも誕生するのではないかと思っています。女性の活躍を支援する動きは村田製作所グループ全体にありまして、他の拠点では女性のシニアマネージャーも活躍しています。
いきいきと語る猿木さんの表情を見ていると、近い将来、出雲村田製作所で女性管理職が活躍している姿が目に浮かぶようでした。
最後にお話を伺ったのは、第1製造部の戸屋裕也さん。中途採用で出雲村田製作所に入社した戸屋さんは、奥出雲町の出身で、1年半前に島根に戻り就職したUターン者でもあります。
Q.転職のきっかけは?
私は化学の力で世の中に貢献したくて、素材系の化学メーカーで商品開発に携わっていました。やりたかった仕事ではあるんですが、商品というより、その中の1つのパーツを作るような形だったので、これがどう製品となって、世の中に貢献していくのか見えづらいところがありました。
なので、もっと商品の完成形に近いところで働きたくて、出雲村田製作所に転職しました。
高い志を持って転職した戸屋さん。現在は、商品を製造する際の生産性や品質の向上に関わる業務を担当しており、自分の専門性を活かして調査方法や課題解決策を提案することも増えてきたそうです。
最初は、私の専門領域がこの会社で通用するのか不安でしたが、これまで培ってきた化学の知識や技術が応用できることが分かってきました。
セラミックコンデンサの製作は私にとって未経験の業務なんですが、会社も私に任せてやらせてくれるんですよね。行き詰っても周りの方がアドバイスしてくれますし、必要なら村田製作所グループの他の拠点と相談できる環境も作ってくれます。
チャレンジを後押ししてくれる出雲村田製作所の風土を肌で感じ、様々なことにチャレンジしている戸屋さん。
出雲村田製作所には、戸屋さんのように様々な専門性を持った中途採用者も多く在籍しており、自分の専門外の知識や技術を学べる機会も多いのだとか。それができるのも、好奇心旺盛な上司やチームメンバーが多いという、会社の風土があるからなのだそう。
周りが好奇心旺盛で、自分の専門外の領域でも理解をしようとしてくれます。なので、忙しくても私の提案や知識に興味を持って時間を割いてくれますし、逆に、私も知らないことを気がねなく聞けます。最近は、私に相談に来てくれる方もいて、自分の知識が役に立っていると思うと、やりがいを感じます。
村田製作所グループの他部門、他拠点の方と一緒に仕事を進める機会も多いのですが、同じ風土を感じるので、好奇心旺盛な人が多いのは村田製作所グループ全体の風土なのかもしれませんね。
出雲村田製作所で充実した日々を送っている戸屋さん。オフの日のリフレッシュが日々の仕事への活力につながっているそう。
休日は地元の友人とアウトドアやバーベキューをしたり、実家に帰って犬の散歩をしたりしています。特に、実家の犬と戯れるのは最高のリフレッシュですね(笑)。
Q.島根にUターンをしようと思ったきっかけは何ですか?
地元から離れて過ごしているうちに、家族や友人の大切さに改めて気づいて、生まれ育った島根を拠点に仕事をしたいと思うようになりました。県外にいるとなぜか自分の時間を楽しめなかったんですが、今は毎日が充実していて、島根に帰ってきて正解だったと思います。
Q.最後に出雲村田製作所に入社を考えている方にメッセージをお願いします。
出雲村田製作所には、資材、設計、プロセス、ソフトウエア、分析など幅広い領域のプロがいて、多くのことが学べます。中途入社を考えている方は、自分の専門領域が違うと不安に思うかもしれませんが、素材、装置、機械など様々なメーカーで活躍してきた皆さんの、知識や経験を活かせる環境があります。
分からないことは周りが助けてくれますし、逆にこれまでにない知識を求めてくれて、自分の専門領域が強みになります。セラミックコンデンサがなければ、世界は止まります。自分の専門領域をさらに広げて、世界から求められる製品づくりに、一緒にチャレンジしましょう!
出雲村田製作所が求めているのは多様な人材。島根で世界を動かす仕事がしたい、という熱い想いがある方には最高の環境が用意されています。
あなたも出雲村田製作所で、世界を相手にする仕事にチャレンジしてみませんか?
(2020年12月取材)