石見工業株式会社の求人情報
家と地域を守り、未来に繋げる仲間を募集中!
建設業(島根県 邑智郡 邑南町)
緑豊かな邑智郡邑南町。町内には森林公園やキャンプ場などもあり、1年を通して大自然を味わうことができます。
この土地で長年にわたり地元の方に頼りにされているのが総合建設業を営む石見工業株式会社(以下、石見工業)です。 町内はもちろん、 他地域からの依頼も後を絶たない石見工業とは一体どのような会社なのでしょうか。代表取締役社長の小泉政志さんにお話を伺いました。
Q:石見工業の特色についてお聞かせください。
弊社では主に住宅や施設の建設、土木工事などを行っています。地元に密着した会社ですから、地域活動や空き家対策にも積極的に取り組んでいて、グループ会社では椎茸やブドウの栽培なんかもしています。
Q:お仕事は邑南町が中心ですか?
もちろん邑南町の仕事は多いですが、県内・県外問わず様々な仕事をしています。島根県西部では珍しいコンクリート圧送車を所有しているので、災害の復旧作業のため遠方の被災地に出動したこともありますね。
石見工業は昭和57年に小泉社長のお父様が創業。邑南町役場や町内の商業施設など、地域になくてはならない建物の建設にも携わっており、「自分たちの仕事が地元を支えている」という実感が従業員の皆さんのやりがいにも繋がっているそう。
私もそうですが、弊社は大工が大勢所属している職人集団でもあります。なので、職人としてのやりがいや楽しさを感じてもらえることにも重きを置いており、住宅の建築では通常は分業するような工程を1人の社員に一貫して対応してもらいます。
Q:具体的にはどんな作業を1人で担当するのですか?
図面の作成から始まり、材料や人員の手配、段取り、左官の仕事などもします。これらと併せて大工の本業でもある家づくりや、お客様とのやりとりもありますから、殆ど全部ですね。社員には「最初から最後までなるべく全部やりんさい」と言っています。
このように一から携わり、ひとつのものを作り上げることで、技術の向上だけでなく、建物への思い入れも強くなり「良いものを作ろう」という気持ちが高まるそう。
大工として現場の先頭で活躍している小泉社長だからこそ生み出せる「仕事の充実感」が、石見工業で働く面白さの神髄なのかもしれません。
とはいえ、誰もが経験豊富なベテランではありません。行き詰った時や経験したことのない場面に遭遇した時は、周りがしっかりサポートしてくれるとのこと。
ときにはみんなでアイデアを出し合ってより良い設計を考えたり、その分野に長けた先輩がフォローするなど、会社全体でサポートする感じですね。何人もの職人が意見を持ち寄ることで、偏りのない、より良いものが作れると考えています。
「職人の成長」=「品質の向上」となる家づくりにおいて、一人ひとりがより多くの経験を積み、技術を高めることが会社の財産といえます。
しかし、石見工業では技術力だけでなく、「家を造り、直し、守る。地域を造り、直し、守る。」という信念に基づき、家を建てた後のお客様へのアフターフォローにも重きを置いています。
毎年年末には、弊社で家を建てていただいたお客様のもとにカレンダーを持って訪問し、何か不具合が出ていないか伺います。こまめに会う機会があれば、困ったことも相談しやすいですよね。家は建てて終わりではありませんから。
おだやかな笑顔で語る小泉社長の表情からは、仕事や従業員の皆さん、そして地域の方々への思いやりが伝わって来るようでした。
続いて、石見工業の今後の展望についてお伺いしました。
今の課題は人手不足です。地元だけでなく他地域からも仕事の依頼がたくさんあるので、今後の事業拡大のために全ての部署で人員を増やしたいところです。
Q:どんな人材を求めていますか?
施工管理系の資格を持っている方は特に積極的に採用しています。仕事はたくさんあるので、資格を持っている人がきてくれたらもっと新しい仕事が受けられますから。
Q:未経験者も採用していますか?
もちろんです。未経験でも一からキャリアを積み、資格を取得しよう!という意欲的な方は大歓迎です。
これまで石見工業に中途入社した方は経験者が中心ですが、中には未経験で入社し、活躍している方もいるそう。
Q:未経験で入社した方はどのようにキャリアアップしていくのでしょうか?
まず、一人前になるまで3~5年くらい掛かりますね。そこから現場の主担当ができるようになると「主任」の役職になります。その次は「現場監督」ですが、これには資格が必要です。
なので、職人として活躍する道か、監督として現場をまとめる道に進むのかをここで選択することになります。
一から学び、技術を身に付けるのは並大抵のことではありません。しかし、働きながら自分に合った将来の選択肢を見つけることができるのは、未経験の方にとって非常に大きなメリットではないでしょうか。
石見工業では、1級土木施工管理技術士をはじめとした、働く上で必要となる資格の取得を全面的にバックアップしており、費用を全額負担しています。そのサポートは手厚く、なんと普通自動車運転免許でも業務に必要な場合は補助の対象になるとのこと。未経験やUIターンで仕事を探している方にとって、とても心強いサポート制度です。
職人がやりがいを持てる仕事の仕方や、人材育成など、働く人を大切にする石見工業の姿勢は「楽しいことも、悲しいことも共に」という先代の志からきており、小泉社長をはじめ、従業員の皆さんにも定着しているそう。普段の業務はもちろんのこと、キャンプや忘年会などの社内イベントも、絆を深めるかけがえのない時間です。
今後はより一層社内のファミリー化を図りたいと思っています。最近はコロナ禍であんまり集まれてないのですが、あの場があるからお互い話やすくなるし、それが良い仕事に繋がります。そうやって良い循環を回していかないと。
経営者でありながら従業員の目線で語る小泉社長。今でも初めて1軒の家の建設を任された時のことを鮮明に覚えているそう。
家1軒って言ったらね、えらい責任ですよ(笑)。無事に終わった時には「よかった~!」って、本当に嬉しかったのを今でもよく覚えています。従業員を見ていても初めて1軒の家をやり切った時の成長っぷりはすごいものがありますね。あの気持ちはこれからも大切にしていきたいです。
そんな小泉社長だからこそ、上辺だけではない本当の意味でのファミリー化が実現できるのかもしれません。
Q:求職者の方へメッセージをお願いします。
私たちの仕事は、お客様から「ありがとうございました」「助かります」と、声を掛けてもらえることも多く、その言葉だけで元気が出ます。誰かの役に立っていると実感できる仕事をしたい方、ぜひ一緒に働きましょう。
志を共にする仲間を増やし、更なる事業拡大を目指す石見工業は、これから益々地元の方にとってなくてはならない存在となっていくのかもしれません。
続いては、事務職として働く坂山静香さんにお話を伺いました。
Uターンで大阪から島根に戻り、現在は3人の子育てをしながら働いている坂山さんにとって、石見工業は「居心地が良い場所」とのこと。その秘密は一体どこにあるのでしょうか?
Q:居心地が良いと思うのはどんなところですか?
仕事と子育ての両立に協力的なところでしょうか。私は子どもの学校行事で有休を使うことも多いですし、産休・育休を何度も取らせていただきましたが、毎回快く送り出してくれるので本当にありがたいです。
現在、勤続11年目という坂山さん。小泉社長をはじめ、社内の皆さんと飾らない言葉で話し、笑い合う様子からは、身内のような仲の良さが伝わってきました。
石見工業で働く女性は3人で、全員が事務職です。グループ会社の椎茸やブドウの栽培が忙しい時期には事務職の皆さんがお手伝いに行くこともあるとか。グループ全体に助け合いの精神やフットワークの軽さが根付いていることも、居心地の良さを感じるポイントなのかもしれません。
では、事務職という立場で石見工業の現場や職人の皆さんを支える坂山さんから見た、「現代の職人の世界」とはどのようなものなのでしょうか。
ベテランの大工さん達は従来のイメージ通り「職人」の世界で修業を積んできた方々で、厳しい経験もたくさんしておられます。社内イベントの時にその話を若手社員にしてくれて、熱心に聞いている人をよく見ます。
でも新しく入る人はそういうのに馴れていない方も多いので、人に合わせて指導方法を変えてくれたり、柔軟な職人さんが増えていると思います。だから今の働きやすい会社があるのかな。
優しさだけでは成長できない職人の世界において、厳しい経験を乗り越えてきた先輩達が柔軟に指導し、導いてくれるのは何よりありがたいことと言えるのかもしれません。
Q:最後に、求職者の皆さんへメッセージをお願いします。
働きやすい職場なので、たくさんの方に来ていただきたいです!なかでも「人と接するのが好きな方」は、大歓迎です。建設業はチームで仕事をするので、いろんな方と円滑に仕事ができるのは武器ですよ。
続いて、石見工業の現場で活躍する専門職の方々にもお話を伺いました。まずは入社26年目のベテラン、土木事業部の植田竜二さんに入社のきっかけを教えていただきました。
Q:入社のきっかけを教えてください。
高校生の時、就職先をどうしようかな…と思っていたら、先輩が石見工業に誘ってくれたんです。それがきっかけで入社し、居心地の良さから26年間ずっと石見工業で働き続けています。
植田さんは学生時代に農業科を専攻しており、全くの未経験だったので仕事に必要な資格は全て入社後に取ったそう。
中には通学して勉強しなければならない資格もありましたが、費用は全て会社が出してくれました。未経験の従業員をこんなに手厚く育成してくれる会社は、そうそう無いんじゃないかと思います。
石見工業に入社し、1級土木施工管理をはじめとした様々な資格を取得した植田さん。未経験からここまでのキャリアを積むためには、並々ならぬ苦労もあったはず。そんな植田さんに土木の仕事の面白さを教えていただきました。
土木も建築も現場では危険が伴うため、正しい知識を学んで細心の注意を払わないといけないので、それだけで大変です。でも、経験を積んで徐々に大きな仕事を任せてもらえるようになると達成感もぐっと増すんですよ!
自分の携わったものがプラモデルのようにだんだんと仕上がっていくのを見ると本当に嬉しいですね。 あと、子どもの頃に乗ってみたかったダンプやユンボに乗れるのも楽しいです(笑)。
それまでの苦労が吹き飛ぶような大きな達成感は、道路や橋などの大きな工事を行う土木ならではなのかもしれません。
Q:石見工業で働きたいと考えている方にメッセージをお願いします。
うちは人間的にとても良い人が多いです。そういう人たちに囲まれていると、働き続けようと思います。1つの職場に腰を据えてしっかり働きたい方は、そんな理由で応募されるのも良いのではないでしょうか。仕事はやり始めてから好きになれますから。
思いがけないご縁から入社し、今や会社の第一線で活躍する存在となった植田さんの「働き続けたい理由」は、石見工業への就職を考えている方にとって、何より心強い後押しになるのではないでしょうか。
最後は、地元出身で入社12年目となる椿勇樹さんにお話を伺いました。
Q:入社のきっかけは?
僕は大工になりたかったので、江津のポリテクカレッジの居住環境科で勉強し、新卒で石見工業に入社しました。元々は子どもの頃に憧れたログハウスを作る職人になりたかったんですが、そのためには海外で勉強しなくてはならず…。それで改めて将来を考え、大工の道に進むことにしたんです。
大工を志して入社した椿さんは、石見工業の仕事が「職人として面白い」と続けます。
家を建てるにはとても多くの工程があるので分業するのが一般的ですが、設計とか左官とか、普通やらないことまでさせてもらえるのは、職人としてとても面白いです!
業務の幅が広がるだけ学ぶことも増えますが、それを「面白い」と熱く語る椿さん。仕事の充実っぷりが伝わってくるようです。
Q:入社当初の思い出や印象に残っていることは?
そうですね、学校で勉強していたと言っても仕事は未経験ですから、最初はなかなかうまくいきませんでした。でも失敗を重ねながらできることを増やしていくと、先輩達が頑張りを見て声を掛けてくれるんですよ。それがやりがいに繋がって頑張れました。
あと、社長を含めみんなが仲が良くて、恒例行事となっているキャンプやグランドゴルフ、花見、ソフトボールなどをきっかけに親睦を深められたのも良い思い出です。
「僕は褒められると嬉しいタイプ。」と冗談めかして話す椿さんを見ていると、石見工業で働く皆さんの普段の様子が目に浮かぶよう。
Q:最後に、求職者の皆さんへメッセージをお願いします。
やりがいのある仕事がしたい方にはおすすめです。大工の仕事は、作ったものがいつまでも形として残るので、「この家は自分が建てたんだ!」と自信をもって言えるのが良いですね。
取材に伺った2021年11月に、ちょうど担当していた1軒の住宅の建設が終わりつつあった椿さん。達成感に満ちた表情は、仕事のやりがいを言葉以上に伝えてくれるようでした。
取材の後で見せていただいた過去の施工事例の中には、公共施設などの他に、古い梁を生かしたリフォームや藁ぶき屋根の葺き替えなど、職人の技が光る仕事の数々が紹介されていました。
単に新しく作り直すのではなく、伝統を重んじ、その良さを生かしつつ蘇らせた事例の数々に、石見工業の皆さんの姿が重なって見えるようでした。
石見工業では、家と地域を守り、未来に繋げるための仲間を募集中です。
学びのチャンスが多い職場で共に挑戦し、高め合い、地域の明日を創っていきませんか?
(2021年12月取材)